血行力学的異常の自家静脈内皮細胞及び平滑筋細胞に及ぼす影響に関する研究

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血行力学的異常の自家静脈内皮細胞及び平滑筋細胞に及ぼす影響に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
The comparative study of the effect of abnormal hemodynamics on the functions of endothelial and smooth muscle cells of arterially transplanted autologous vein grafts.
責任表示:
岡留 健一郎(九州大学・医学部・助教授)
OKADOME Kenichiro(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1990-1992
概要(最新報告):
自家静脈を用いた末梢動脈血行再建術後の晩期閉塞は末梢run-off不良例に多発し、その原因としては末梢run-off不良のいわゆる異常血流条件(低shear stress)における移植自家静脈内皮細胞の機能異常とこれに伴う壁平滑筋細胞の能動的増殖の結果形成される内膜肥厚性病変があげられる。本研究では低shear stressの血行力学的異常が下肢動脈及び移植自家静脈内皮細胞にどの様な影響を及ぼしているかについて検討を加えると共に、動脈環境下での自家静脈内皮細胞の特性についても検討した結果、以下の知見がえられた。1)低shear stress条件下では正常血流条件下に比べ大腿動脈および自家静脈内皮細胞よりのプロスタサイクリン(PGI_2)の産生が減少している。2)低shear stress条件下の大腿動脈内皮細胞ではacetylcholine(ACH)によるEDRF(Endothelium derived relaxing factor,内皮由来血管弛緩因子)の放出反応は保たれているものの、adenosine diphosphate(ADP)によるEDRFの放出反応の低下がみられる。3)大腿動脈に移植した自家静脈内皮細胞では移植後3日目よりすでにACHに対するEDRFの放出反応の低下がみられ、低shear stress条件下ではADPやThrobinを介するEDRF産生低下がみられる。4)正常静脈と比べ動脈環境下での自家静脈グラフトではノルエピネフリンやエンドセリンによる収縮反応には差はみられなかったが、正常静脈では弛緩反応を起こすセロトニンが自家静脈グラフトでは逆に著明な収縮反応をおこすことが明かとなった。これらの実験的事実より移植自家静脈の晩期閉塞の発症要因として、静脈環境下での移植自家静脈内皮細胞のEDRF放出反応の選択的障害と低shear stress条件下でのプロスタサイクリン産生の低下が考えられた。 続きを見る
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類似資料:

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移植自家静脈グラフトの内膜増殖に及ぼすShear Stressの影響 by 古森 公浩; KOMORI Kimihiro; 岡留 健一郎
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