農薬機能をもつ微生物肥料の実用化試験

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農薬機能をもつ微生物肥料の実用化試験

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
吉野 貞蔵(九州大学・農学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989-1990
概要(最新報告):
畜産による環境汚染と、化学肥料及び農薬の多量施用による畑環境の荒廃を未然に防止して、生態系に調和した高生産性の新農業体系を確立するため、ジャガイモそうか病を標的として、まず病原菌<Streptomyces>___ー <scabies>___ー及びS__ー.<acidiscabies>___ーの両菌株に対し顕著な拮抗作用を示す放線菌2株、細菌4株を自然界から分離、選出、同定したい。次いで、豚ふん、小麦ふすま、綿実油粕をそれぞれ原料として、ウィザ-型製麺機による拮抗菌の多量培養を行い、各種の微生物肥料を調製して、その施用によるポット試験と圃場試験を反覆実施した。その結果、調製された微生物肥料は、いずれも30〜93%というそうか病抑制率を示したが、長期的にその効果を維持するためには、さらに施用条件が重要と認められた。すなわち、土壌への微生物肥料の大量施用は、一過性には上記の高い抑制率を示したが、反覆施用により土壌中の残留有機物の蓄積と土壌pHの上昇により、抑制率の低下を招くことが明かとなった。その対策として、毎回の微生物肥料施用量を炭素として土壌に対し、1〜3%に抑え、同時に炭素源としては有機酸を、窒素源としては硫安を、補助的に少量施用することにより、土壌中の拮抗菌の生菌数とpHが制御され、かつその有用性が認められた。他方、Coprophilous Actinomycetesの使用による豚ふん処理並びに放線菌肥料の製造法を広く実用に供するため、これら有用な特殊菌株の処理用種菌及び飼料添加剤を大量に生産し、その使用による豚ふんの実用処理の高速化に成功した。この放線菌肥料も、施用条件の制御によって高い抑制率を示した。以上のように、農畜産廃棄物を原料として、ジャガイモそうか病に対し抑制能を有する微生物肥料を大量に連続製造することが可能となった。今後、本知見を基礎として、他の土壌病害に対しても研究を進め、広範囲の農薬機能を持つ微生物肥料の創製に努力したい。 続きを見る
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