弥生時代親族構造の考古学・形質人類学的研究

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弥生時代親族構造の考古学・形質人類学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
田中 良之(九州大学・文学部・九州文化史研究施設・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989
概要(最新報告):
北部九州を中心とした弥生時代中期の共同墓地(福岡県栗山遺跡・永岡遺跡・門田遺跡・正原遺跡・ハサコの宮遺跡・金隈遺跡・山口県土井ケ浜遺跡・中の浜遺跡)、後期後半の墓地(福岡県前田山遺跡)及び古墳時代の山口県朝田墳墓群を対象として以下の分析を行なった。 まず、墓地の構造とそれに基づく親族構造推定に関する学説史の整理を行なった。次に、各々の墓地における考古学的所見の再検討を行ない、学説史をふまえて、考えうる親族モデルを抽出した。そして、出土人骨資料における歯冠計測値(近遠心径・頬舌径)を計測し、Qモ-ド相関係数を算出することによって、個体間の血縁関係を推定し、親族モデルの選択・検証を行なった。また、検証にあたっては、頭蓋非計測的小変異を用いた累積類似度法も併用した。結果は以下のとおりである。 (1)弥生時代中期前半〜中頃にみられる二列埋葬墓は、各々の列が出自を表わすとの説もあったが、出自の表徴ではないと推定された。また、墓地全体の分析から、選択的居住婚を行なう双系的な社会であると推定された。さらに、成人墓において、小児棺を伴うものと伴わないものの二者が認められ、前者が在来者、後者が婚入者と推定された。 (2)弥生時代中期後半においては、双系的な社会ではあるものの、改葬・集骨にあたって、血縁者と推定される男性のみを丁重に取扱うことが知られ、男性優位に傾いた社会であったと推定された。 (3)弥生時代後期後半においては、集団から選択された人物が墓を営み、それが血縁的紐帯に基づくことが知られた。 (4)朝田墳墓群の分析から、古墳時代後期に至って、家長の妻が葬られるようになり、古代古籍との連続性が確認された。 続きを見る
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