漸進的門脈遮断を利用した生体からの部分肝移植

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漸進的門脈遮断を利用した生体からの部分肝移植

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
中川原 章(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989
概要(最新報告):
アメロイドリングによる門脈遮断を利用した部分肝移植を従来行ってきた。本法の特長は肝左葉グラフトを同所性に移植し、一方Recipientの肝右葉を残し、門脈右枝を漸進的に遮断して術直後に肝機能を一部残すことである。従って、術中術後の門脈血行動態の変動も少く、侵襲の少い術式と考えられる。本年度は漸進的門脈遮断に代わり門脈右枝を一期的に結紮する方法で移植実験を行い本法と比較した。さらに術中術後の門脈血行動態の変動を調べるため、肝左葉温阻血再灌流モデルを作製し、現在検討中である。 1)移植実験(雑種成犬10回) 門脈右枝を一期的に結紮すると全門脈血が肝左葉グラフトに一挙に流れ込み、虚血障害肝ではその全てを流すことは難しいと考えられる。実際本年度行った10回の移植実験では4例に門脈右枝結紮直後より、それまで安定していた動脈血圧の低下がみられ、早期死亡した。この現象は漸進的門脈遮断法ではみられなかった。 2)肝左葉温阻血再灌流モデルの作製 肝中葉切除を施行して、右葉と左葉を完全に分離し、左葉への門脈枝、肝動脈枝を一時遮断して(約30分)、肝左葉に温阻血障害を与えた。この際門脈血は肝右葉を通して流れ、門脈うっ血をきたさない。遮断解除後、肝左葉は再灌流され、阻血再灌流障害モデルとなる。 3)温阻血障害肝における門脈血行動態の変動(雑種成犬4回) 上記2)のモデルにより再灌流後、門脈右枝を一期的に結紮することによる門脈血流量、門脈血圧、動脈血圧に及ぼす変化をみた。門脈右枝結紮後に明らかな門脈血流量の低下がみられ、門脈血うっ滞の状態になると考えられた。今後、漸進的遮断法でも同モデルで行い、一期的結紮法と比較検討してゆく。 続きを見る
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