血管壁凝固、線溶の活性化ならびに制御機構に関する分子病理学的研究

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血管壁凝固、線溶の活性化ならびに制御機構に関する分子病理学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
居石 克夫(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989
概要(最新報告):
1.線溶系関連因子の局在と機能:線溶系因子の機能発現には、固相上の活性化ならびに制御機構が重要と考えられている。tPA、uPA、PAI-1の抗体を用いた免疫組織化学的検索による培養内皮細胞膜表面と間質における局在は、tPAでは腔側膜表面に瀰漫性に、uPAでは基底側膜表面の接着斑に一致して、又、PAI-1は培養細胞下の間質に細胞胞体の分布に一致して存在していた。従ってuPAの機能は内皮細胞の間質表面ならびに間質内での運動に関連し、PAI-1は二本鎖uPAの活性を制御して細胞外基質における線溶の制御を、更にtPAの主な機能は血栓溶解系に連関して血流維持に関与していると考えられた。 2.線溶系制御におけるPAI-1、vitronectinの役割:活性型PAI-1は単ならびに多量体vitronectinと複合体を形成して、活性半減期が約2倍に延長するとともに、PAI-1のP"に存在するMet347が酸化されて失活するのを防ぐ作用がある。以上の結果は、vitronectinがPAI-1活性の安定化因子の1つであることを示唆した。 3.血管内皮細胞・平滑筋相互作用:in vitro血管新生モデルを用いて、低酸素状態で培養した平滑筋細胞は血管新生を促進することを見出した。この因子は内皮細胞に対して走化作用があり、又、内皮細胞と平滑筋細胞の増殖をも促進した。現在免疫化学的ならびにノ-ザンハイブリダイゼ-ション法により、本因子の同定を進めている。 4.組織因子(トロンボプラスチン)の発現機序に関する研究:ヒト組織因子の組み換え蛋白質をE.coliおよび酵母にて発現することを試み、E.coliにてはヒト組織因子のアミノ酸配列と同じ組み換え体の発現に成功した。現在、抗体作製、第VII因子活性化機構を検索中である。 続きを見る
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