加圧により電子相関を制御した低次元ハバ-ド系の秩序過程の研究

閲覧数: 6
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

加圧により電子相関を制御した低次元ハバ-ド系の秩序過程の研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
A Study of Ordering Process in Low-Dimensional Hubbard Systems by Controlling Electron Correlation under High Pressure
責任表示:
竹田 和義(九州大学・工学部・助教授)
TAKEDA Kazuyoshi(九州大学・工学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989-1991
概要(最新報告):
本研究は低次元ハバ-ドモデルを具現する可能性を求めて低次元有機ラジカル結晶の加圧下・磁場下における磁性の研究を行った。 (1).非局在不対電子をもつトリフェニルフェルダジル(TPV:T_N=1.70K)及び局在不対電子をもつタノ-ル(T_N=0.49K)の常圧下での比熱帯磁率の測定を行い、磁気的特徴を明らかにした。両物質ともに擬一次元ハイゼンベルグ反強磁性体(S=1/2)で近似できることが明らかになった。しかしながら、TPVは単なるハイゼンベルグモデルでは完全には記述できず、相互作用のフラストレ-ション効果、又は電子の非局在性を考慮しなければならぬことが判明した。 (2).TPVについて6kbarまでの加圧下における磁気転移温度T_N(P)の変化を測定し、磁気相互作用J(P)の圧力依存性を調ベた:T_N(P)=T_N(O)(1+0.11P)となり、磁気的に無機化合物より一桁程度やわらかいことを見出した。T_N(P)×J(P)であり、Jは不対電子のオンサイトク-ロンポテンシャルUと波動関数のしみ出しにかかわる移動積分tと、J×t^2/Uで結ばれているので、ハバ-ドハミルトニアンのパラメ-タ-が有意に制御できる見通しを得た。しかし理論(例えば、斯波・高橋等)と、今回の実験との対応はまだ出来ていない。 (3).その他の有機ラジカルの加圧下の実験として、PーClーBDPA,及びタノ-ルについても転移温度の圧力効果を調べ、電子の非局在性をねらったが、磁性そのものは変わらず、他の物性の発現までには到らなかった。しかし、加圧による波動関数の重なりの制御には充分な可能性を見出した。上述した試料は、いわゆるハ-フフィルドの電子密度を有する系であるが、非ハ-フフィルド系の試料は合成の途上にあり、今しばらくの時間が見込まれる。研究の成果は、ハ-フフィルド系についてとりまとめてある。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

8
高温純有機強磁性体の開拓 by 日高 雅子; HITAKA Masako
1.
有機ラジカル強磁性体の相互作用機構の研究 by 竹田 和義; TAKEDA Kazuyoshi
8.
高温純有機強磁性体の開拓 by 日高 雅子; HITAKA Masako