血小板因子による肝再生の開始と停止機構の研究

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血小板因子による肝再生の開始と停止機構の研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Study on molecular mechanism of liver regeneration by platelet-derived factors
責任表示:
中村 敏一(九州大学・理学部・教授)
NAKAMURA Toshikazu(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989-1992
概要(最新報告):
広く生物界の中でみられる再生現象の中でも肝再生は大変ドラマチックな生物現象であり、発見以来1世紀にもさかのぼる歴史を有する。この間、多くの研究者の関心を引きつけてきたが、肝再生の開始機構については長らく不明であった。私達は、1982年に世界に先駆けて成熟ラット初代培養肝細胞の増殖に成功し、このin vitroの肝再生系とも言えるアッセイ法を用いて、30数年来その実体が不明であった肝再生因子(hepatotrophic factor)の本体を70%肝部分切除後肝再生を活発に始めているラット血清中に見い出し、部分精製後、既知増殖因子のいずれとも異なる新しい因子であることが示唆されたので肝細胞増殖因子(hepatocyte growth factor;HGF)と名づけた。1986年にHGFを約3000匹のラット血小板から均一なタンパク質として単離することに成功した。HGFは分子量82-85kDaの熱に不安定なタンパク質であり、分子量69kDaのα鎖と34kDaのβ鎖からなるヘテロダイマーである。 HGFの研究中、血小板には2種類の肝細胞増殖抑制因子が存在することに気づき、血小板由来にちなみPDGI-α及びβと名づけた。1つは精製後そのアミノ酸配列からTGF-β1と同一物質であり、他の1つはTGF-β1に類似しているが、化学的、生物学性質の異なる新しいgrowth inhibitorであることが示唆された。さらに血小板中にはTGF-βと特異的に結合してその活性をマスクする調節タンパク質(TGF-βmasking proteinと命名))が存在することが明らかになり、このタンパク質をラット及びヒト血小板から単離した。 本研究課題では、血小板から新たに発見され単離された肝再生の開始と停止を担う生理活性タンパク質の構造を明らかにすると共に、肝再生の分子機構を分子細胞生物学的研究により解明する。 続きを見る
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