難防除植物細菌病の生物的防除法開発に関する研究

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難防除植物細菌病の生物的防除法開発に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Studies on the Biological Control of Plant Bacterial Diseases to Be Controlled by Other Methods
責任表示:
脇本 哲(九州大学・農学部・教授)
WAKIMOTO Satoshi(九州大学・農学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989-1990
概要(最新報告):
イネの籾と幼苗に対して病原性を示すイネもみ枯細菌病菌(Pseudomonas glumae,以下Pgと略す)は、トマト青枯病菌(P.solanacearum)をはじめ、多種類の重要植物病原細菌に対して抗菌活性を示すことを発見した。この抗菌活性を利用することによって、難防除植物細菌病を生物的に防除する方法の開発を試みた。まずPg菌株の病原性検定のための2種類の実験方法、既ち、培土法と素寒天法を開発し、これらの方法によって、Pgの継代培養菌株及びニトロソグアニジン誘発変異株中から非病原性菌株を選び、選んだ菌株中から更に強い抗菌活性を示す変異株を選抜した。このようにして選んだ菌株N750をトマト青枯病の生物的防除の目的で供試した。トマト幼苗を抜き取り、定植前にN750菌の濃度液中に根部を一定時間以上浸漬すると、青枯病菌を後接種しても発病が抑えられることを発見した。しかし、この発病抑止効果は本菌が生産する抗菌物質によるものではなく、菌体外多糖(EPS)によるらしいことが判明し、また、効果の持続性に乏しいことから、実用化は困難と判断した。 次に、非病原性Pgを供試してイネもみ枯細菌病の生物的防除を試みた。多数の非病原Pgを選抜または誘発し、これらの発病抑制効果を検討した結果、効果は両者の組合せで著しく変化し、大部分の非病原性菌株の効果は不安定であったが、一菌株N7503のみは、すべての病原性菌株に対して高い発病抑止効果を示すことを発見した。この効果の機作は、N7503菌株が生産するバクテリオシン様抗菌物質による病原細菌のイネ幼苗組織内外での増殖抑制、及び、病原細菌が生産する病原性発現因子(毒素・酵素など)の不活化にあることを証明した。N7503菌株の発病抑止効果は最も優れた農薬に匹敵し、実用化の可能性が示唆された。 また、Pgにトランスポゾン(Tn5)を挿入することに成功し、病原性発現機作を分子遺伝学的に研究する方法を開発した。 続きを見る
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