地球規模の大気海洋相互作用の研究

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地球規模の大気海洋相互作用の研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Studies on Global-Scale Air-Sea Interactions
責任表示:
山形 俊男(東京大学・理学部・助教授)
YAMAGATA Toshio(東京大学・理学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989-1991
概要(最新報告):
本研究計画はWCRP(世界気候研究計画)の一還であるTOGA(熱帯海洋と全球大気研究計画)に関連する大気海洋相互作用のモデル研究を国際共同で推進するものである。したがってTOGA数値実験グル-プ(NEG)の国際メンバ-と国内の主要研究者から構成されている。 初年度は北村がドイツのマックス・プランク研究所を訪問し、気象研究所の海洋及び大気海洋モデルとの比較研究を行なうとともにエル・ニ-ニョの前年にいかにして暖水のアノマリ-が西太平洋に蓄積するかを明らかにした。山形、馬谷はコスタリカ沖の大気海洋変動(コスタリカ・ド-ム)を海洋大循環モデルを用いて国際的に初めて再現することを成功し、この成果を米国の対応諸機関、とくにGFDLにおいて討議した。この研究プロセスにおいてGEDLのPacanowski博士を招聘し、モデルの技術的側面を検討している。コスタリカ・ド-ムの研究及びENSOと西太平洋の先駆現象との関連をさらに探るためにMcCerary教授を招聘し討論会を行なった。Oxford大学からはDavey博士を招き、大気海洋モデルに現われる季節内振動や熱帯大気海洋変動の階層構造について比較、検討を行なった。轡田は米国NMCにおいて今後海洋大循環モデルや大気海洋大循環モデルを実用化するために不可欠なデ-タ同化技術の進展状況の調査を行なった。 2年度には山形が再びGFDLを訪問し、Philander教授らと西太平洋の海洋変道(ミンダナオ・ド-ム)及び大気海洋結合モデルを用いたENSO研究について討議した。西平洋のミンダナオ・ド-ムの研究は低緯度の西岸強化流の気候変動への役割を明らかにするための国際研究チ-ムの結成を促すことになり、Lukas博士の提唱により1991年2月にホノルルで第1回の会合がもたれている。北村、蒲地はTOGA会議の機会を利用してオペレ-ショナルな海洋モデルと海洋デ-タ・アシミレ-ションについて海外の共同研究者と研究討論を行なった。新たにTOGA議長となったOXford大のAnderson博士、TOGA/NEGのフランス代表のDelecluse博士を招聘し、それぞれ大気海洋研究の今後の研究協力について実務的な討議を行なった。今脇は、将来計画につなげるために、長い時間スケ-ルを持つ大気海洋相互作用、特に海洋の深層の循環の気候に及ぼす役割についてOxford大学のグル-プと研究討論を行なった。またこの関連でCushmanーRoisin教授を躍層理論の熱帯循環への適用可能性の議論のために招聘した。 最終年度は遠藤がOxford大学を訪問し、日英のエル・ニ-ニョに関する大気海洋大循環モデルの相互比較を行なった。またTOGA/NEGのもと日、英、米、独、仏5ヶ国で行なった海洋大循環モデルを用いた海面フラックスの比較研究の結果についてもウイ-ンの気候会議において討議を行なった。12月にニュ-ヨ-クで開催されたTOGA/NEGの本会議で本研究グル-プの海洋シミュレ-ション結果が極めて上位にランクされたことを特記したい。これは本研究計画により欧米諸国との情報交換、人事交流を推進したことの成果である。山形は6月に開催されたCCCO会議において、10年スケ-ルり大気海洋相互作用に関するAd Hoc Panelを設置することを提案し、認められた。この新しい方向を推進するために事前に(4月)Nof博士を招聘し、とくに海洋部分(インドネシア通過流)の力学的問題を議論した。市川はウッズホ-ル海洋研究所を訪問し、長期的な大気海洋相互作用による海洋変動、特に北太平洋亜熱帯循環系における渦位の連続性等について議論を行なった。さらにLukas博士を11月に招聘し、大気海洋相互作用のフィ-ルド実験計画の討議、モデリングのための海洋デ-タの情報交換を行なった。最終年度のまとめとして、相手国代表者であるプリンストン大学のPhilander教授を別予算で招聘し、日本学術会議等の後援で気候変動と海洋に関する東京シンポジウムを4月に150名の参加者を得て開催した。ここでは全成果の検討と今後の大気海洋相互作用研究の方向性に関する有意義な討論を行なうことができた。 続きを見る
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