温熱療法を加味した食道癌に対する集学的治療体系の確立

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温熱療法を加味した食道癌に対する集学的治療体系の確立

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
杉町 圭蔵(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989
概要(最新報告):
予後が極めて不良な食道癌に対する集学的治療の一環として、教室では約10年前より腔内加温法を用いた温熱療法を開発し、食道癌症例に臨床応用し、放射線・化学療法を併用した合併療法(Hyperthermochemoradiotherapy,HCR療法)を行なってきた。昨年まで既に約130例の臨床例にHCR療法を施行し、その成果はSurgery Gynecology&Obstetricsに掲載した。現在、食道癌治療における温熱療法の意義を確立するために、術前にHCR療法を行なうHCR群、化学照射療法(CR療法)を行なうCR群に分類し、randomized studyを行なっている。平成元年は、胸部食道癌44例(HCR群24例、CR群20例)についてrandomized studyを施行し、組織学的治療効果よりHCR療法の有用性が示唆された。このように、食道癌に対する術前、HCR療法の有用性、安全性はほぼ確立したと言えるが、一方では、治療効果がほとんど認められない症例も経験している。そこで、個々の食道癌症例において温熱および放射線に対する感受性を測定し、HCR療法のより合理的な運用が可能になると考えられる。そこで教室にて行なってきたin vitroの制癌剤感受性試験の一種であるSDI法Succinate dehydrogenase inhibition test)を用いて温熱照射感受性の測定を行ない、感受性及び治療効果との相関を検討した。術前HCR療法を行なった43例につき、SDI法にて感受性を測定したが、SDI法による感受性とHCR療法の組織学的治療効果は相関を示した。さらにSDI法にて高い感受性を示した症例ほど予後が良好であった。このことより、SDI法が食道癌に対するHCR療法の効果予知に有用である可能性が示唆された。今後、さらに症例を追加し、SDI法による治療効果予知を確立し、ひいては食道癌に対する合理的な治療体系を目指す予定である。 続きを見る
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類似資料:

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