コミュニケーション障害児の多次元的早期診断法の開発

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コミュニケーション障害児の多次元的早期診断法の開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
前田 重治(九州大学・教育学部・附属障害児臨床センター・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989
概要(最新報告):
本研究では、生後2歳前後までの乳幼児の母子間相互作用場面における情緒的表出反応を中心とした縦断的な発達変化を追跡し、このような母子相互関係場面における表情分析がコミュニケーション障害児の早期診断の指標としてどの程度の有効性を持ち得るかを検討する。また母親の養育態度等の母子関係性をも検討した。本研究では13名の乳幼児が用いられた。(生後4カ月から生後1年8カ月児)。方法としては、Affex表情分析システムを用いて、乳幼児の母親との対面場面における表情反応が分析された。その結果、周産期に特記事項のあった乳幼児よりも4カ月、6カ月および1年6カ月の検診時に発達障害を疑われた乳幼児の方が表情表出は乏しく、とくに母親に対して「関心」を向ける表情が乏しい傾向にあった。また、4カ月および6カ月検診時に発達障害を疑われた乳幼児は、1年6カ月検診時に遅れを疑われた子供より表情表出は多い。母子対面場面であっても、母親が子どもを抱っこして笑みかける場面の方が子どもを椅子に腰かけさせて笑みかけるよりも表情表出は多く観察された。乳幼児において発達障害を疑われた子どもおよび周産期に特記事項のあった子どもと、特別に問題のない子どもとを比較すると前者の子どもの表情表出の割合が低い傾向にあった。以上のことを総合すると(1)1歳6カ月位の段階で発達障害を疑われる子どもの母子間相互作用場合における表情表出行動は、4カ月および6カ月検診時に障害を疑われた子どもや周産期に問題のあった子どもより乏しい、さらに発達の各年齢段階で問題が指摘された子どもの表情表出は、特に問題が指摘されていない子どもより少ない、ということが分かった。したがって、表情分析は、対人場面における子どもの行動とその発達障害の診断の予測において有効な手段となる可能性があり、このことを更に、確実にしていく必要がある。 続きを見る
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