血液凝固VII因子及びIX因子に発見された新しいSer結合型糖鎖の構造と機能解析

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血液凝固VII因子及びIX因子に発見された新しいSer結合型糖鎖の構造と機能解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
岩永 貞昭(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989
概要(最新報告):
VIIとIX因子は、外因系凝固開始反応に関与するビタミンK依存性タンパク質である。申請者らは、昨年度、外因系凝固の開始反応機構を知る一歩として、ウシVII因子精製法に改良を加えるとともに、その全一次構造を決定した(Takeya,H.et al.(1988)J.Biol.Chem.263.14868-14877)。その際、VII因子より得られたSer-52を含むペンタペプチドの一次構造解析において、この残基がPTH-Serとして検出されないことに気付いた。同じことがウシIX因子のSer-53及びプロテインZのSer-53を含むペンタペプチドにおいても見い出された。そして、ウシVII、IX因子のSer-52、Ser-53がそれぞれプロセスされており、その修飾基はGlclモルとXy12モルから成る糖鎖であることを報告した。今回、ウシのEGF様第1ドメインのそれと同じ位置にSerを持つヒトIX、VII、Z、ウシZについて、同様な修飾があるかどうかを調べた。これらのタンパク質をS-アミノエチル化後、リシルエンドペプチタ-ゼ消化し、逆相HPLCにより相当する糖ペプチドを単離した。糖組成分析、質量分析の結果、ヒトIX因子、ウシプロテインZの修飾基は、Xyl/Glc(モル比)=1:1及び2:1から成る糖鎖を含んでいた。一方、ヒトVII因子とプロテインZの修飾基はXyl/Glc(モル比)=1:1と2:1から成る2種の糖鎖がそれぞれ存在し、不均一であった。更にヒトIX因子の糖鎖ペプチドをヒドラジン分解し、2-アミノピリジン(PA)で蛍光標識後、加水分解した結果、Ser-53と結合しているのはGlcであることが明らかとなった。また、ウシIX因子のPA-Glc-(Xyl_2)を部分水解したところ、PA-Glc-Xylを生成し、その糖鎖のHPLCでの溶出位置はヒトIX因子から遊離したPA-Glc-Xylのそれに一致した。以上の結果から、ヒトIX因子のEGF様第1ドメインに結合した糖鎖はXyl-Glc-Ser-53と推定した。 続きを見る
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