骨細胞のCa^<2+>動態に関する生化学的研究

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骨細胞のCa^<2+>動態に関する生化学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
古賀 敏生(九州大学・歯学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989
概要(最新報告):
マウス頭蓋冠由来の骨芽細胞株(MC3T3-E1)を用いてブラジキニン(BK)、腫瘍壊死因子(TNF)の細胞内Ca^<2+>濃度変化、プロスタグランディン生成に及ぼす効果について検討した。 1.BKは0.3〜10nMの濃度範囲で細胞内Ca^<2+>濃度を上昇させた。このCa^<2+>上昇は2相性に認められ、初期の一過性の上昇は細胞内ストアからの遊離により、後期の持続した上昇は細胞外からの流入によることがわかった。また、ほぼ同じ濃度範囲で、非常に早い時間経過のイノシト-ル1,4,5-三リン酸(IP_3)生成が認められた。さらにBKはプロスタグランディンE_2(PGE_2)を15分以内に生成した。百日咳毒素の前処理は、BKによるPGE_2生成を抑制したが、IP_3生成、Ca^<2+>濃度上昇に対しては無効であった。これらの結果は、骨芽細胞におけるBK受容体は、ホスホリパ-ゼCとA_2に連関しており、そして後者は百日咳毒素感受性GTP結合性蛋白を介して活性調節されていることを示唆する。 2.TNFは細胞内Ca^<2+>濃度変化に対しては無効であった。一方、10〜1000ng/mlの濃度範囲でPGE_2生成を惹起した。BKによる場合と異なり時間経過は遅く、約6時間で最大に達した。この遅い時間経過は、TNFによりPGE_2生成酵素が誘導されたためであることを示唆する。しかし、TNFにより[^3H]アラキドン酸標識の骨芽細胞からのアラキドン酸切り出しが促進され、TNFはホスホリパ-ゼA_2活性化作用も有していることが示唆される。この際、BKと同様、百日咳毒素感受性GTP結合性蛋白を介して活性調節されていることも確認した。この様に骨芽細胞のTNF受容体は、ホスホリパ-ゼA_2活性化とPGE_2生成酵素の誘導の両者を介してPGE_2生成を惹起することが示された。 続きを見る
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