家兎胎仔による新しい先天性股関節脱臼実験モデルを用いた整復治療後の股関節発育

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家兎胎仔による新しい先天性股関節脱臼実験モデルを用いた整復治療後の股関節発育

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
大石 年秀(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989-1990
概要(最新報告):
【1】家兎に子宮内胎仔操作法を用い、人の先天性股関節脱臼に近似した実験的股関節脱臼を60羽作製した。【2】このうち15羽は生後4日目に従手整復し、整復後の股関節発育の状態を整復後1週目から24週目までレントゲン学的・肉眼的・組織学的に観察し、正常群・脱臼放置群(日本整形外科学会雑誌第64巻958ー975,1990)と比較検討した。結果は従手整復群の股関節求心性に個体差があり、整復後の寛骨臼発育の程度にも差がみられたが、脱臼放置群と比較して顕著な寛骨臼発育の改善が認められた。即ちレ線学的には、脱臼放置群に観察された生後4日目から生後3週にかけての二次的な臼蓋角の急速な増大所見は従手整復群では観察されず、従手整復群の臼蓋角の推移は正常群のそれに近似していた。また肉眼的には、寛骨臼の縦径・横径と深さの発育のうち、とりわけ深さの発育において脱臼放置群と比較して、従手整復群の改善が顕著であった。即ち、正常群に見られる生後1週目から6週にかけての深さの急速な増大所見が従手整復群でも観察され、かつ、生後6週以降は緩徐な深さの増大が生後12週まで継続した。さらに組織学的には、臼蓋骨端軟骨が生後8週目の早期に関節軟骨組織像に変化する、脱臼放置群に特徴的な所見は従手整復群においては観察されず、臼蓋骨端軟骨は生後12週まで温存されていた。この様に脱臼股を生後早期に征服し良好な股関節求心位が獲得出来れば整復後は正常に近い臼蓋骨端軟骨の発育が期待できることを示唆するいくつかの所見が得られた。【3】生後8日目に手術操作により脱臼を征服した12羽と生後2週目に同様の手術操作により脱臼を整復した16羽を作製した。現在、これら股関節求心位の獲得時期の異なった2群間の臼蓋骨端軟骨の正常化の程度の差を比較し、先天性股関節脱臼をどの時期にどの程度まで征服すれば股関節の発育の正常化が達成されるのかという問題を検討している。 続きを見る
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類似資料:

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