解離性大動脈瘤の発生機序に関する実験的研究

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解離性大動脈瘤の発生機序に関する実験的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
中島 豊(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1989-1990
概要(最新報告):
前年度はβーaminopropionitrile(BAPN)をラットに投与し、解離性大動脈癌を誘発した。また高血圧負荷により解離性大動脈癌の発症が促進することを見出した。更に大動脈中膜を透過電顕ならびに走査電顕で観察することにより、弾性板の間に介在する弾性線維が減少していることを認めた。今年度はそれを確かめるためにポイントカウンティング法による形態計量的解析を行なった。即ち、透過電顕の写真の上に等間隔にポイントを書いたセルロ-ス板を置き、弾性線維の上に乗ったポイント数を数えた。その結果対照に比しBAPNを投与したラットでは弾性板間の弾性線維が減少していることが有意の差をもって認められた。一方、高血圧負荷によっては著明な変化は認められなかった。またglycosaminoglycan(GAG)と弾性線維の関連を検索するために、大動脈の一部をトルイジンブル-にて染色し、透過電顕で観察した。対照群では弾性線維の周囲にトルイジンブル-に染まるマイクロフィブリルが観察された。また弾性線維は不規則な形をしており、平滑筋細胞と絡み合うようにして存在していた。一方BAPN投与群では、内部にGAGが点状に存在するような異常な弾性線維が認められた。またこの異常な弾性線維の形状は丸く、平滑筋細胞との関連も希薄であった。以上の結果からBAPNを投与したラットの大動脈中膜においては弾性線維の構築が変化していることが認められ、またこの変化が解離性大動脈癌の発生と進展に大きく関与している可能性が示唆された。 続きを見る
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類似資料:

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動脈硬化の分子機構におけるRho/Rho-Kinase系の役割の解明 by 下川 宏明; SHIMOKAWA Hiroaki; 竹下 彰
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