カエル胚発生におけるカドヘリン遺伝子群の発現様式に関する研究

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カエル胚発生におけるカドヘリン遺伝子群の発現様式に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
A study on the mode of expression of frog cadherin gene family
責任表示:
野村 一也(九州大学・理学部・助手)
NOMURA K.(九州大学・理学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988-1989
概要(最新報告):
この研究で私達はアフリカツメガエルのCa^2依存性細胞接着分子カドヘリンが胚発生に伴ってどの様に遺伝発現を変化させていくかを、抗体や遺伝子を用いて研究した。まずカドヘリンに対する各種抗体を用いた発生中の胚の組織化学的分析とウエスタンブロット法による分析を行い、カエルにもN-,E-カドヘリン(132kDaと120kDa)が存在すること、および全く知られていなかった血管内皮細胞のカドヘリンの存在を明らかにし、このカドヘリンをVascularカドヘリン(V-カドヘリン)と命名した。これは脊椎動物で未同定だったカドヘリンの初めての同定(140kDa)であり、医学生物学への今後の著しい貢献が期待されている。 V-カドヘリンに対して私達のとったモノクロ-トル抗体数種を用いてλg+リライブラリ-をスクリ-ニングして、このカドヘリンのCDNAを分離し塩基配列を一部決定した。このV-カドヘリンに対する抗体は胞胚以前の細胞のCa^<2+>依存性細胞接着を完全に阻害しその効果は可逆的であった。さらにV-カドヘリンのCDNAクロ-ンで卵母細胞(V-カドヘリンは存在しない)のCDNAライブラリ-をスクリ-ニングはた結果、全長と考えられるCDNAクロ-ンが得られた。この接着分子はカドヘリンに共通にみられる細胞質側の共通アミノ酸配列を含んでおらず、カドヘリンと関連するが分子量の1/2以下の新しい接着分子と考えられ研究をつづけている。 現在、この研究で明らかにしたN-,E-,V-カドヘリンや上記接着分子の卵母細胞にある母性mRNAをこれらに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドで特異的に消去する方法の基礎的予備実験(特に合成したオリゴヌクレオチドの毒性消去法の確立)を終了しており、この手法を用いた接着分子の初期胚発生での役割評価を開始している。この研究と、抗体による初期胚割球相互作用停止の実験によって初期胚での細胞相互事用と遺伝子発裏の関係の解明が可能となったといえる。 続きを見る
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類似資料:

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気孔孔辺細胞情報伝達系の分子生理学的共同研究 by 島崎 研一郎; SHIMAZAKI Ken-ichiro
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