キイロショウジョウバエ酵素遺伝子座の自然突然変異率の推定と変異の分子構造解析

閲覧数: 5
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

キイロショウジョウバエ酵素遺伝子座の自然突然変異率の推定と変異の分子構造解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
原田 光(九州大学・理学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988
概要(最新報告):
本研究の目的は、自然突然変異を蓄積した多数のキイロショウジョウバエの系統を用いて、1.電気泳動法によって酵素遺伝子座における自然突然変異率を推定する。および、2.自然突然本位の分子的な構造変化を調べることである。1では平均それぞれ179、157および131世代の自然突然変異を蓄積した系統、KA、KRおよびKCのそれぞれ500系統について7種類の酵素、ADH、aGPDA、MDH、GOT、DIP、HEXおよびAMYの変異を調べた。その結果、KAで9個、KRで16個、KCで28個のnull突然変異が検出された。従ってnull突然変異率は、KA、KRおよびKCでそれぞれ1.43×10^<-5>、2.90×10^<-5>および6.07×^<-5>/locus/世代となった。また全体では3.78×10^<-5>となった。またKCのnull突然変異率は他の2系統より有意に高かった。この系統は甲府勝沼集団に由来しており、ある種のトランスポゾンが突然変異率を高めた可能性が示唆される。また、Band型突然変異はどの系統にも検出されなかった。従って、Band型突然変異率の最大値はFisher&Yeate'sの表により2.25×10^<-6>/locus/世代と推定される。2.に関しては約400世代、突然変異を蓄積した系統、AWとJH(米国エリー集団由来)の合計30系統についてαGPDH遺伝子座の制限酵素変異を8種類の酵素、BamHI、EcoRI、HindIII、PstI、SacI、XbaIおよびahoIを用いて、Southernblottingを行って調べた。その結果、構造変化を起こしたものは見つからなかった。これらの系統ではαGPDHの酵素活性に有意な変異が生じていることが知られており、従ってこのような調節突然変異は構造遺伝子以外の部分の突然変異によって生じたことが示唆される。この研究は現在続行中であり、ADH遺伝子についても同様な調査を行う予定である。 続きを見る
本文を見る

類似資料: