HTLVーI関連脊髄症(HAM)の発症機序における免疫異常の役割に関する研究

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HTLVーI関連脊髄症(HAM)の発症機序における免疫異常の役割に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Study of Immunomechanisms in HTLV-I-Associated Myelopathy(HAM)
責任表示:
糸山 泰人(九州大学・医学部・助教授)
ITOYAMA Yasuto(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988-1990
概要(最新報告):
I,目的:本研究はHAMの発症機序をHTLVーI感染に関連した免疫応答の異常により解明することを目的とした。検索した主な免疫学的異常は(1)、末梢血リンパ球サブセットとその培養条件下での変化、(2)、リンパ球の異常幼若化現象とその抑制因子の検索、(3)末梢流血中のHTLVーI感染細胞の増加とそれに対する細胞性免疫監視機構である。 II,研究実績:(1)リンパ球サブセット:HAMにおいて末梢血では活性化T細胞(CD25^+CD3^+,CD4^+DR^+,CD8^+DR^+細胞)とRelper inducer T細胞(CD4^+CD29^+細胞)の増加が認められた。各種のNKサブセットを調べたが、その多くにおいてサブセットの低下が認められた。培養リンパ球では活性化T細胞の著明な増加が認められた。(2)リンパ球の異常幼若化現象とその抑制因子:HAMでは末梢血リンパ球を培養条件下にもってゆくと、著明なspontaneous PBL prolifiration(SPP)が認められた。この増加の抑制にはHTLVーI抗体は関与せず、ILー2RmAbやシクロスポリンAが強い抑制効果を示した。(3)末梢血中のHTLVーI感染細胞の増加と免疫監視機構:PCR法を用いて末梢血単核細胞のproviral DNA量を測定した結果、HAMではcarrierに比べて有意に感染細胞が増加していた。それらの感染細胞に対する免疫監視機構の検索では、MTー2細胞に対するCTL活性は増加しているもののNK活性やADCC活性はHAMで低下していた。 III,まとめ HAM患者末梢血ではHTLVーI感染細胞が増加し、T細胞が著明に活性化されていた。培養下では異常な幼若化反応を起し、この一連の変化がautoreactive T細胞を出現させ、HAMを引きおこす可能性がある。 続きを見る
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類似資料:

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