老年痴呆およびクロイツフェルト・ヤコブ病に伴う脳内アミロイドの比較研究

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老年痴呆およびクロイツフェルト・ヤコブ病に伴う脳内アミロイドの比較研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Comparative study on cerebral amyloids of senile dementia and Creutzfeldt-Jakob disease.
責任表示:
立石 潤(九州大学・医学部・教授)
TATEISHI Jun(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988-1989
概要(最新報告):
老年痴呆とくにアルツハイマ-病(ADと略)とクロイツフェルト・ヤコブ病(CJDと略)では、それぞれ特異的なアミロイドが沈着する。前者はβ蛋白、後者はプリオン蛋白と呼ばれている。我々はこれらのアミロイド蛋白に対する特異抗体を作製し、免疫組織学的に個々のアミロイド沈着が、どのアミロイド蛋白に属するのかを同定し得た。またCJD患者の脳内には、臨床経過が1年以上におよぶと、100%の症例でクル斑が存在すること、一方、CJDでは老人斑が正常老化で認められる程度にしか存在しないことを報告した。ADのアミロイドに関する検討では、従来考えられていた以上に広範囲にβ蛋白アミロイドが分布することを明らかとした。さらに生化学的検討としてアミロイドの微量抽出法を開発し、β蛋白由来のアミロイドが50歳代の正常老人脳から検出されてくることを、アミノ酸配列レベルで明らかとし、脳の老化は50歳代より始まり、全ての人々にとって避けられないことであると報告した。またプリオン蛋白に関しては、微量抽出法とともに、微量定量法を確立し、現在300pgレベルのプリオン蛋白を検出できるようになり、脳では湿重量30μgで十分測定可能となっている。さらに、微量定量法を応用し、CJD感染マウスにおいて、脾臓、リンパ節、胸線、小腸でプリオン蛋白の検出が、可能となっている。さらにプリオン蛋白に関しては、分子遺伝的手法により、異常プリオン蛋白の存在を、ゲルストマン・ストロイスラ-症候群において発見し、プリオン蛋白のN末端102番目のプロリンがロイシンに置換されていることをつきとめた。この発見により、上記症候群の遺伝子診断が可能となり、本病の発症予防も不可能なものではなくなるだろう。研究実績の一部は、以下に記載した論文にすでに発表している。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

3
老年痴呆の分子機構-研究の総括- by 立石 潤; TATEISHI Jun
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