遺伝性血液疾患の病因と治療に関する分子遺伝学的アプロ-チ

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遺伝性血液疾患の病因と治療に関する分子遺伝学的アプロ-チ

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Molecular analysis and gene therapy of the hereditary blood disorders
責任表示:
服巻 保幸(九州大学・遺伝情報実験施設・助教授)
FUKUMAKI Yasuyuki(九州大学・遺伝情報実験施設・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988-1989
概要(最新報告):
本研究は遺伝性血液疾患の中でも主に赤芽球を病態の場とする疾患を選び、病因から診断そして治療に関する基礎的な解析を行なった。1)日本、台湾、タイおよびマレ-シアのβサラセミアの病因解析をPCR法で増幅したDNAを用いてdot blotting、direct cloningそしてdirect sequencingにより行なった。その結果タイでは9種類、マレ-シアでは11種類、台湾で3種類、日本では8種類の変異を明らかにした。また非放射活性物質を用いたDNA診断法の開発も行なった。2)サラセミアの治療に関する基礎的研究においては、ヒト由来の細胞であるKMOE細胞及びKU812細胞が薬剤により胎児型及び成体型グロビン遺伝子の発現を選択的に誘導できることを明らかにした。また両グロビン遺伝子をタンデムに連結した分子を持つトランスジェニックマウスを作成し、両遺伝子がマウス内において組織特異的かつ発生のステ-ジ特異的な発現をすることを明らかにした。3)遺伝性メトヘモグロビン血症の分子遺伝学的解析を行なうにあたり、まず正常のNADH-チトクロ-ムb5還元酵素(b5R)遺伝子の構造解析を行なった。その結果本遺伝子は30kbにおよび、9つのエクソンからなり、プロモ-タ-領域にはGC boxが見られた。また可溶型b5RのN末端のアミノ酸をコ-ドするコドン26は第2エクソン内に位置しており、可溶型b5Rはスプライシイングの違いにより生じるのではなく、膜結合型b5Rが翻訳後その25と26番残基の間で切断を受けて生じるものと結論された。全身型遺伝性メトヘモグロビン血症の患者からb5R遺伝子を単離し、コドン127番目第一塩基チミヂンがシチヂンへと置換していることを明らかにした。この変異により同アミノ酸残基がセリンからプロリンへと置換するがαヘリックス構造が破壊され、b5RのNADH結合に障害を来たすことが推測され、電子伝達が妨げられ全身型遺伝子メトヘモグロビン血症を来たしたものと結論された。 続きを見る
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