急性心筋梗塞の初療としての血栓溶解法の評価に耐える実験動物モデルの確立

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急性心筋梗塞の初療としての血栓溶解法の評価に耐える実験動物モデルの確立

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Development and assessment of animal models appropriate for evaluating thrombolytic agents for an early treatment of acute myocardial infarction
責任表示:
中村 元臣(九州大学・医学部・教授)
NAKAMURA Motoomi(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988-1989
概要(最新報告):
ヒトの急性心筋梗塞の発症に類似した病態を動物モデルに再現する事を試みた。血栓溶解剤の治療効果を評価する為の基本的条件を明らかにする為血栓性冠閉塞モデルを開発し組み替え組織プラスミノ-ゲンアクティベ-タ-(rt-PA)の効果を検討した。 (1)ミニ豚モデル:ゲッチンケン種ミニ豚をコレステロ-ルとコ-ル酸を含む半合成飼料で飼育し高コレステロ-ル血症を作製した。冠動脈の内膜を機械的に剥離した後、X線を照射することによって動脈硬化促進させ、且つ血管壁の反応性を強めた。このモデルにセロトニンを少量(1〜10μg/kg)冠動脈内に注入すると高度の冠攣縮が生じた。急速に75%以上の攣縮を誘発すると壁内出血が生じ、内腔の狭窄が亢進し、長時間塞縮を持続すると心筋梗塞が発生した。壁内出血と血管壁の微小血管の構築との関係を明らかにする為、顕微X線撮影装置を導入した。 (2)遺伝性高脂血症家兎(WHHL)モデル;11〜24か月令のWHHL家兎を麻酔下に冠動脈造影を行った所、右冠動脈と左冠動脈主幹部に局在性の病変を高頻度に認めた。本研究ではさらにX線を照射して冠動脈硬化の促進を試みた。 (3)銅コイルによる血栓性冠閉塞モデル:麻酔非開胸下にカ-テル操作を作なって銅コイルを左冠動脈前下行枝に留置した。20分以内に血栓性の冠閉塞が生じ、心電図ST上昇と左室壁運動低下が生じた。成功率は82例で90%であった。冠閉塞完成後、90分と180分にrt-PAを静注した所20分前後で再疎通が生じ、24時間後の検索で梗塞サイズの縮小を認めた。90分群をバル-ンカテ-テルで冠閉塞を行った後再潅流した群と対比した所、梗塞サイズ縮小、壁運動の改善いずれもrt-PA群で顕著であった。 以上の成績から、ヒトの急性心筋梗塞に類似したモデルの作製が可能であり、rt-PAによる再潅流は機械的再潅流以上に有効であった。 続きを見る
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