血管内皮細胞由来の血栓調節因子の機能解析

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血管内皮細胞由来の血栓調節因子の機能解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
居石 克夫(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988
概要(最新報告):
血管内皮細胞の機能、特に凝固線溶系、プロスタグランディン系の活性化ならびに制御機構に関連した諸因子の分子生物学的、病理学的検討を、又、血管壁トーヌス調節因子の蛋白化学的、遺伝子学的検討を行い、以下の結果を得た。I.血管壁における凝固、線溶系活性化機構の研究:(1)血管壁内における血管新生の生理的ならびに病理学的意義を解析する為に、培養内皮細胞をコラゲンゲル上に培養して形成せしめた新生血管モデルを用いて内皮細胞産生プロテアーゼの意義を、特に線溶系因子を中心に検討すると、プラスミノゲンアクチベーター(PA)ープラスミン系、特にuーPA活性に依存して血管新生が促進された。線溶系は、血管内皮細胞の遊走に関連していることが推測された(居石)。(2)血管内皮細胞のPA産生を促進するレチノールは、又、形態変化をも誘導する。内皮細胞のレチノール誘導蛋白である80Kは、血管平滑筋細胞、線維芽細胞には発現が誘導されず、又、トランスグルタミナーゼ活性を示すことから、内皮細胞の形態維持と何らかの機能維持に関与していることが示唆された(広瀬)。(3)内皮細胞が産生するPAIー1は、細胞表面ならびに基質内にて活性型として存在し、PAの活性制御を介して線溶系機能を調節する。活性型PAIー1の結合蛋白の動態が線溶系調節に重要であることが示唆された(坂田)。II.血管内皮細胞の凝固調節機序:内皮細胞の受容体蛋白質の一つであるトロンボモジュリンは、免疫組織化学的に血管内皮細胞、胎盤合胞体細胞に局在し、トロンビン活性の不活化とともに細胞内取り込みに関与し、又、ILー1などのサイトカインにより細胞表面発現が制御され、局所凝固系の機能制御に関与していることを明らかにした(丸山)。III.内皮細胞由来の血管収縮因子:エンドセリンのmRNA発現は、トロンビン、TGFβにより促進され、又、両者の効果は相乗し、トラススクリプション後への影響と考えられた(高久)。 続きを見る
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