血液凝固の分子機構の研究

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血液凝固の分子機構の研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
岩永 貞昭(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988
概要(最新報告):
1.外因系凝固反応の開始因子であるVII因子(ウシ血漿)の精製法を改良するとともに、VII因子の全一次構造を決定した。VII因子は407残基から成る糖タンパク質であり、11ケのγーカルボキシグルタミン酸を含む152残基のL鎖と、C末端側255残基のH鎖から構成された。グルコサミン型糖鎖はL鎖のAsnー145及びH鎖のAsn-51に見い出された。また、VII因子のNH_2末端側に含まれるEGF様第1ドメインのSer-52は修飾されており、新しい糖鎖(Xyl_2)ーGlcが結合していることを発見した。 2.凝固系の制御因子のひとつとして知られるプロテインCの異常分子を発見し、その構造解析をgereレベルで行った結果、プロテインCの活性化ペプチドのC末端Arg残基が異常分子ではTrp残基に置換されていることを見い出した。従って、プロテインC Tochigiの血栓症は、Arg→Trp置換にもとづくプロテインC活性化の不全に原因することが明らかとなった。 3.ハブ毒よりIX因子とX因子に結合する分子量27,000の新しいタンパク質を単離し、その結晶化に成功するとともに、ポリペプチド鎖構成を明らかにした。このIX/X結合タンパク質は、A鎖(14K)とB鎖(13K)からなり、特にA鎖中にβ_2ーGPーI様ドメインの含まれることを見い出した。 4.急性骨髄性白血病の初発時及び再発時のD.I.C併発を明らかにするため、各時期における白血病性芽球の組織因子活性を調べた。その結果、DIC併発の場合は、初回、再発時を問わず芽球の組織因子活性は強く、また再発時には芽球数の増加とDIC併発の相関が顕著であった。 5.各種実験動物の内因系凝固活性をデキストラ硫酸をトリガーとして調べた結果、プレカリクレインの血中含量如何が内因系凝固反応の強弱に相関することを見い出した。 続きを見る
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外因系血液凝固反応の分子機構 by 岩永 貞昭; IWANAGA Sadaaki
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