単一PCB同族体による特異的P-450分子種の誘導と毒性発現に関する研究

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単一PCB同族体による特異的P-450分子種の誘導と毒性発現に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
吉村 英敏(九州大学・薬学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988
概要(最新報告):
ハムスターは多塩素化芳香族炭化水素(PCB、PCDF及びPCDD)の毒性に対し、最も低感受性の動物である。本年度はこれら化合物の毒性発現における種差を解明する目的として、PenCDF処理ハムスター肝シトクロムP-450(P-450)の精製を試み、ラットのそれと比較した。Syrian golden系雄性ハムスターにPenCDF(0.5mg/kg)を1回腹腔内投与し、5日後に肝ミクロゾームを調整し、コール酸で可溶化後、W-aminooctyl-Sepharose 4B、DE-52、hydroxylapatiteの各カラムを用いて精製した。その結果、P-448H、P-448Lの2種を得ることができた。これらの比含量はそれぞれ、12.87及び7.73nmol/mg蛋白であった。P-448HとP-448Lは酸化型スペクトルから、それぞれ高スピン型と、低スピン型であり、またCO還元型スペクトルはいずれも448nmに吸収極大を示した。P-448Lの還元型CO結合体はP-448Hに比べ著しく不安定で、常温では数分間のうちにほとんどがP-420に変換した。分子量はP-448Hが52000、P-448Lが50000であった。再構成した両P-450の触媒活性はラットに比べ全体的に低く、ラットのP-448HとP-448Lにそれぞれ特徴的なestradiol 2-水酸化活性やbenzo(a)pyrene3-水酸化活性もかなり弱かった。免疫化学的検討の結果、両P-450は交叉性を示さなかったが、ハムスターP-448HとラットP-448Hは、それぞれの抗体と互いに交叉した。この免疫交叉性は両P-448HのN末端アミノ酸18個のうち13個が一致したことからも支持された。また、PenCDF処理ハムスター肝ミクロゾーム中のP-448HとP-448Lの含量は、それぞれ総P-450含量の約60%と約30%であった。以上の結果より、両P-450はPenCDF誘導性であることが明らかとなった。一方、精製P-450標品中のPenCDF量を定量したところ、P-448HでP-448Lの10倍以上のPenCDFを含有しており0.10nmol/nmolP-450だった。このようにハムスターでも高スピン型P-450がPenCDFの肝での貯蔵部位として重要であることが示唆された。 続きを見る
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