心筋機能障害の成立における力学的負荷と循環自動調節能の意義について

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心筋機能障害の成立における力学的負荷と循環自動調節能の意義について

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
友池 仁暢(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988
概要(最新報告):
目的:心筋機能の障害は心室における力学的負荷と冠循環の循環特性によって規定される。左冠動脈の灌流圧-血流量関係と心筋機能の関連性は良く知られているが、右冠動脈については詳細な検討は乏しい。本研究では右冠動脈における灌流圧と、右総冠血流量、放射性標識微粒子による心室壁の層毎の血流分布量、局所心筋機能との関係を麻酔開胸犬を用いて検討した。右冠動脈における自動調節能の有無、心筋機能と循環調節機構との相互関連性を明らかにせんとした。 方法:成犬を麻酔下に開胸し、右冠動脈と頚動脈の間に自己動脈血灌流路を作製した。灌流路に狭窄を作り灌流圧を低下させ、血流量変化をカニューレ型電磁流量プローブで、局所血流量を放射性標識微粒子法で、局所心筋短縮能を超音波法で測定した。狭窄解放時の血流量増加を反応性充血と定義し、debt repaymentを測定した。 結果:右冠動脈では灌流圧の低下に比例して流入血流量も直線的に減少した。灌流圧と右室自由壁全層、内膜側或いは外膜側血流量との間にも直線関係を認めた。灌流圧が低下しても内外血流分布比は約1であった。局所心筋短縮率は冠動脈圧が39mmHg迄は一定に保たれ、更に低い血圧では血圧に比例して短縮率も小さくなった。局所心筋短縮率が変化しない程度の灌流圧(60mmHg)で反応性充血の出現を認め、灌流圧の低下と共に増大した。(p<0.01)。 考察:右冠動脈における灌流圧-血流量関係の直線性は自動調節能が弱いことを示唆している。左冠動脈系の知見と異る理由は心室自由壁の厚さが薄い事、右室門圧が低い事(左室の1/4)によると思われる。局所心筋短縮率は灌流圧が40%近くまで低下しても保たれており、心機能から見た右冠動脈は予備能の大きな循環系であると考えられた。今後、後負荷の影響、心ポンプ予備力を定量的に解明する予定である。 続きを見る
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