血小板由来の新しい細胞増殖抑制因子の構造と制がん剤への応用

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血小板由来の新しい細胞増殖抑制因子の構造と制がん剤への応用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
中村 敏一(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988
概要(最新報告):
血小板中のTGF-β1及びPDIG-αの肝細胞増殖抑制因子は不活性なlatent formで存在する。これは私達がmasking proteinと名づけた一種のcarrier proteinによってTGF-β及びPDGI-αと複合体が形成され、それらの活性がマスクされることによる。masking proteinは多才な生理活性を有するTGF-βをその働くべき部位で、しかも働くべき時に発現させるためにTGF-β活性を調節刷る役割を担うタンパク質と考えられる。masking proteinは肝再生の停止機構のみならず、広く細胞増殖の停止機構を明らかにする上で重要であり、今回masking proteinの純化とその構造解析を行った。 masking proteinはラット血小板から8段階の種々のクロマトグラフィーにより均一標品にまで純化した。masking proteinの分子量はSDS-PAGEで180kDを示し、還元すると110kDと39kDの2種類のサブユニットに解離する。masking proteinは110kDサブユニット1分子と、39kDサブユニット2分がジスルフィド結合したヘテロトリマーであることが明らかとなった。 39kDサブユニットのN末端アミノ酸配列を15残基決定すると、驚いたことにTGF-β1前駆体のプロタンパク質部分のそれと一致した。すなわち、不明であったTGF-β前駆体のプロ部分の生物学的意義がmasking proteinの研究から、今回はじめて明らかになった。他方、110kDサブユニットに関してはペプチドフラグメントからその部分アミノ酸配列を明らかにし、そのホモロジー検索から未知のタンパク質であることが明らかになった。現在、オリゴヌクレオチドプローブを作り、megekaryocyteのcDNA library から110kDサブユニットのcDNAをクローニングしている。 続きを見る
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