微小循環動態からみた妊娠中毒症の病態生理の解明に関する研究

閲覧数: 7
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

微小循環動態からみた妊娠中毒症の病態生理の解明に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Pathophysiology of Preeclampsia : The Role of Microcirculation
責任表示:
前田 博敬(九州大学・医学部・助手)
MAEDA Hirotaka(九州大学・医学部・助手)
下川 浩(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988-1990
概要(最新報告):
本研究は、妊娠中毒症における微小循環動態の特微、およびその変化に関与する因子の抽出を介して、本症の病態ならびに発症過程を解明することを目的とした。1)正常妊娠では、a)生体ビデオ顕微鏡システムを用いた眼球結膜細静脈の観察により、細静脈血管数の増加と赤血球集合現象が認められ、b)血液粘度は妊娠中期で減少し妊娠後期は再び妊娠初期の値を示し、c)静脈血管壁緊張は妊娠後期に低下していることが明らかになり、妊娠における循環血液量の増加に適応した変化が生じていることが明らかになった。2)妊娠中毒症では、a)深部体温計を用いた検討から、皮膚および皮下組織の熱伝導性の減少と、血管拡張障害が存在する、b)眼球結膜細静脈の血管数は、正常妊娠に比較して有意に減少し、血流停止像も多くの例で存在する、c)血液粘度は正常妊娠に比べ有意に増加している、d)静脈血管壁緊張は正常妊娠に比べて有意に増大していることから、正常妊娠に伴う微小循環の変化の欠如と、静脈血管系の拡張障害が存在することが明らかとなった。3)本症の血管系の変化に対する液性因子の検討から、a)血管内皮細胞における細胞毒性指数は正常妊婦に比較し有意に高値を示し、血管内皮細胞傷害が本症の病態のひとつであること、b)細胞機能への影響に関しては、血管内皮細胞が産生し血管収縮作用を有するエンドセリンが正常妊婦に比べ有意に低下していることが明らかになり、本症妊婦では、血管内皮細胞に対する細胞毒性ならびに血管内皮細胞機能のひとつである血管作動性物質産生を抑制する液性因子を有することが示唆された。 以上の研究成果より、今後は、本症の発症に関与する個々の因子の関連や細胞生物学的因子の証明など、新たな展開が必要である。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

9
微小循環 : 医学と理工学の接点 by 東, 健彦; 神谷, 暸
11
妊娠中毒症 by 中林, 正雄
9.
微小循環 : 医学と理工学の接点 by 東, 健彦; 神谷, 暸
11.
妊娠中毒症 by 中林, 正雄