遺伝性脱髄疾患の脱髄機序についての研究

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遺伝性脱髄疾患の脱髄機序についての研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Study on the mechanism of demyelination in hereditary leukodystrophy
責任表示:
小林 卓郎(九州大学・医学部・講師)
KOBAYASHI Takuro(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988-1989
概要(最新報告):
遺伝性脱髄疾患の1つであるクラッベ病(GLD)では遺伝的に水解酵素が欠損しているにもかかわらずその天然基資であるセレブロシド(Gal-cer)の蓄積がみられない。これはGal-carの分解が2種類の酵素で触媒されていることによるためであることを我々はみいだした。一方欠損酵素のもう一つの基資であるサイコシン(Psg)は従来測定法が確立しておらずGLDでの蓄積は明らかでなかったが、我々は液体クロマトグラフィ-を用いた新しい高感度の測定法を開発し、ヒトGLDのモデルであるTwitcherマウスでPsyが蓄積していることを見いだした。またヒトGLDにおいてもPsyの蓄積が証明されたが、Gal-cerの蓄積はないことを証明した。Psyは細胞毒性がありそのためGLDで脱髄を引き起こしていると考えられるが、Psyがtwitcherマウスのミエリン内に蓄積し、プロテオリピドプロティンのアシル化を阻害していることが判明した。また、Psyがどのようにして生成されるかを検討したところ、スフィンゴシンよりガラクト-ス転移酵素により触媒されるのが主な経路であると判明した。正常マウス内には数百pmolのスフィゴシンが遊離の形で存在し、それは主として種々のスフィンゴリピドの前駆体であるセラミドに変化するが、一部Psyの合成に使われることが判明した。GLDと同様の遺伝脱髄疾患である異染性白質変性症(MLD)でスルファチドのリゾ体であるリゾスルファチドの蓄積を検討したところ、剖検組織内に多量の蓄積を認め、その量は大脳白質、脊髄、末梢神経に多く、リゾスルファチドが細胞毒性を持つことにより、MLDの脱髄にリゾスルファチドが深く関与していると想像された。 続きを見る
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