ヒト免疫応答の遺伝的制御に関する分子生物学的研究

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ヒト免疫応答の遺伝的制御に関する分子生物学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Molecular Analyses of the Genetic Control of Immune Response in Humans
責任表示:
笹月 健彦(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
SASAZUKI Takehiko(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988-1990
概要(最新報告):
ヒト主要組織適合抗原系(HLA)は、その特定の対立遺伝子と免疫異常に起因する疾病との強い相関より、疾病の遺伝要因として重要であると考えられている。本研究は、HLAによるヒト免疫応答および疾病感受性の個体差の形成機序を、解明することを目的とし、以下の成果を納めた。 1)HLA領域の遺伝子構成の解析:21水酸化酵素欠損症の原因として、偽遺伝子と機能的遺伝子との問に生じた遺伝子変換による場合が、存在することを明らかにした。 2)HLAーDQの機能に関する研究;各種の抗原に対する免疫低応答性と、特定のHLAーDQ対立遺伝子との強い相関をDNAレベルで明らかにし、低応答性が優性形質であることを集団レベルでも確認した。低応答者にのみDQと抗原を認識する CD4AA+BBT細胞が存在し、これが免疫抑制活性を有するCD8AA+BBT細胞の増殖および活性化を誘導することを明らかにした。 3)HLAーDQトランスジェニクマウスの解析;HLAーDw12ハプロタイプに由来するDQw6遺伝子を、B6マウスに導入し発現させた。このマウスは、溶連菌抗原に対する免疫応答性を獲得し、大腸菌抗原に対する応答性を喪失した。つまりDQ遺伝子の発現により個体の免疫応答性を変えることに成功し、in vivoにおけるHLA分子の機能を解析する実験系を確立した。 4)疾病感受性遺伝子の解析;インスリン依存型糖尿病、慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患と、HLAーDRあるいはDQ対立遺伝子との相関を、DNAレベルで同定した。 本研究を通じて、特定のHLAーDQ対立遺伝子が、特定の抗原に対する免疫低応答性を、優性形質として決定することにより、免疫応答の個体差を支配し、これが免疫異常に起因する疾病の遺伝要因となっている可能性を示した。 続きを見る
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