肺癌に対する生体防御機構の解析と治療への応用

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肺癌に対する生体防御機構の解析と治療への応用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
野本 亀久雄(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988
概要(最新報告):
肺癌に対応する生体防御系と、癌病巣内、癌性胸水内、所属リンパ節、末梢血中に分けて解析し、その成果を基盤として、IL-2を活用する治療の可能性を検討した。従来の研究によって、炎症反応を伴う癌性胸水内にIL-2を注入すると、強力なLAK活性がその場に誘導され、癌細胞、癌性胸水ともに、大部分の症例において消失することを示している。しかし、肺癌の浸潤が認められない肋膜腔内にIL-2を注入しても、その場にLAK活性は誘導されなかった。そこで本年度の研究として、癌病巣内へ浸潤しているリンパ球と所属リンパ節リンパ球の癌細胞傷害活性を、末梢血リンパ球と対比しながら検討し、さらにこれらのリンパ球から、IL-2添加による試験管内LAK誘導を行った。肺癌患者の末梢リンパ球は、K562やQG-56など株化癌細胞への傷害活性をを規準とすると、自己癌細胞への傷害活性は低値を示した。しかし、リンパ節リンパ球は、K562やQG-56細胞への傷害活性は低いにもかかわらず、自己癌細胞に対しては有意の活性を示した。また、癌病期の進行とともにリンパ節リンパ球の活性は低下し、末梢血リンパ球よりも癌細胞により直接的な関係をリンパ節リンパ球が持つことが示された。このリンパ節リンパ球から、強いLAK活性がIL-2添加培養で誘導された。また癌病巣内リンパ球は、リンホカインの産生、分泌を介して、癌病巣内マクロファージの活性化を行っていることが示唆された。癌病巣内リンパ球を回収し、IL-2添加によるLAK活性の誘導を試みたところ、十分な分裂増殖は得られたが、NK抵抗性のQG-56、感受性のK562に対する傷害活性はたかめられなかった。癌病巣内リンパ球のLAK誘導への利用には、さらに工夫が必要であることが示された。リンパ球採取部位に適したLAK誘導方法が検討中である。 続きを見る
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