癌の悪性度、特に転移能に関与する遺伝子の検索・同定とその生物学的機能解析

閲覧数: 2
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

癌の悪性度、特に転移能に関与する遺伝子の検索・同定とその生物学的機能解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
谷口 俊一郎(九州大学・生体防御医学研究所・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988
概要(最新報告):
(1)マウスB16黒色腫に発現する新種アクチン(A^x)の研究 (a)マウスB16黒色腫において、その転移能及び浸潤能の増加、細胞骨格構築低下に伴って発現低下するA^xのcDNAクローニングを行い、その構造を決定した。A^xは従来知られているβ-アクチン(β)に極めて類似しており、28番目のアミノ酸がβにおいてアルギニンである一方、A^xではロイシンであった。尚、3'、5'非翻訳領域において、塩基置換、挿入、欠失がβに比べて6ヵ所ありA^xはβに類似しているものの、独立の遺伝子にコードされていることが示唆された。 (b)クローン化したA^xcDNAを適当なプロモーターにつなぎ、A^xを発現せず高転移性のB16-F10細胞に導入し、A^xを発現させた。その結果、細胞骨格の回復、in vitroの浸潤能低下、C57BL/6マウスにおける肺転移能の低下が観察された。この結果は、A^xがB16黒色腫において、転移抑制的に働くことを示唆している。 (2)ヒト良性色素組織におけるアクチン発現 (a)ヒト良性色素組織には、β-、γ-アクチン以外に第3のアクチンが検出され、悪性黒色腫ではその検出頻度が低下することを観察してきたが、その第3アクチンが、Western及びNorthern blot解析の結果、平滑筋型α-アクチンであることが分かった。 (3)ラット形質転換 3vl細胞への v-fos導入による、転移能増強のメカニズム。 (a)src及びrasで形質転換した3Y1細胞にv-fosを導入し、肺転移能増強を観察してきたが、前者においては、浸潤能及び運動性の増強が、後者においては、NKに対する感受性低下が転移能増強の主要因と考えられた。尚、srcに、v-fosを導入した細胞において、運動性の変化に対応するアクチン関連分子の発現変化が観察された。 続きを見る
本文を見る

類似資料: