癌細胞表面の擬固、線溶系活性化機構と転移形成における意義に関する研究

閲覧数: 4
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

癌細胞表面の擬固、線溶系活性化機構と転移形成における意義に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
居石 克夫(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988
概要(最新報告):
癌の増殖、浸潤を規定する因子は多様であるが、癌細胞および宿主間質よりみた擬固、線溶活性の特異性は重要である。本研究においては、癌の浸潤における腫瘍細胞-間質相互反応を、特に腫瘍組織内の線溶活性の機能を中心に検討した。 定量的腫瘍浸潤性判定の為の実験的モデルの確立:マウスメラノーマB16系細胞株(F1、F10、BL6)を用いて諸因子の間質内浸潤性における意義を検討するために、in vitroの間質モデルとして、L型、IV型コラゲンとラミニンで構成したゲルをBoyden槽内のフィルター上に作製し、腫瘍細胞のFMLPに対するゲル内走化性の変化を示標に浸潤性を判定した。 腫瘍浸潤性における線溶系因子の意義:腫瘍細胞のFMLPに対する走化性は、その濃度に依存して増加したが、細胞株の種類により差異を認めなかった。一方、ゲル内浸潤性は、F10とBL6はF1に比して大であり、ゲル内プラスミノゲン添加により濃度依存性に促進された。このプラスミノゲンの促進効果は、抗プラスミン剤、抗組織プラスミノゲン・アクチベーターIgGにより抑制されるも、抗ウロキナーゼIgGの影響は明らかでなかった。腫瘍細胞の産生するプラスミノゲン・アクチベーター(PA)の主体は、組織型PAであることから、B16系腫瘍細胞における間質内浸潤性には、腫瘍細胞の産生するPAを介した組織内線溶系活性化機構が密接に関連していることが明らかとなった。組織内プラスミンによるコラゲンやラミニンの直接的分解作用とともに腫瘍細胞由来のプロコラゲナーゼ活性化機構に関与するプラスミンの間接的作用が腫瘍細胞の間質内浸潤性に重要な役割を演じていることが示唆された。 続きを見る
本文を見る

類似資料: