リンパ球の増殖・分化の制御およびその白血病化について分子生物学的研究

閲覧数: 9
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

リンパ球の増殖・分化の制御およびその白血病化について分子生物学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
渡辺 武(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1988
概要(最新報告):
免疫制御物質であるリンホカインは、免疫細胞相互間の協同作用の調節に中心的役割を果たし、また生体の腫瘍に対する防御反応においても、さらには造血系の腫瘍発生のメカニズムにおいても重要な役割を演じている。本年度は、以下の事項を目的としてて研究を進め、多大な成果が得られた。 (1)菅村班員は、IL-2高親和性レセプターに対するモノクローナル抗体の作製に成功し、高親和性IL-2レセプター(IL2Rβ)蛋白を単一に精製し(分子量75KD)、その遺伝子解析を進めた。 (2)烏山班員は、IL-2依存性増殖を示すT-リンパ球細胞株に、IL-2cDNAを導入することにより、IL-2を産生しつつin vivoおよびin vitroで自律性に腫瘍性増殖を示すことを明らかにし、IL-2オートクリン機序による細胞の腫瘍化の可能性を示した。 (3)高津班員は、IL-5レセプター蛋白の同定を行い、その高親和性レセプターの分子量は46.5KDである事を示した。またIL-5レセプターに対するモノクローナル抗体の作製を行った。 (4)西川班員は、顆粒球またはリンパ球の幹細胞からの分化をサポート出来るストロマ細胞株を樹立し、ストロマ細胞株の産生するIL7が幹細胞からB-リンパ球細胞への分化に必須である事を示した。また、SV40-T抗原遺伝子を導入したトランスジェニックマウスを用いて、血液幹細胞の自己再生能が腫瘍発生前より促進しており、その結果慢性に経過する白血病が発症してくることを見いだした。 (5)湊班員は、IL3/IL2の選択的培養系を用い、胎児肝、胎児胸腺、新生児前より成獣脾より多くのマウスLGL細胞(NK細胞)株を樹立し、それらのTCR遺伝子の発現状態を解析した。IL2/IL2R遺伝子のトランスジェニックマウスの解析もあわせて進行中である。 続きを見る
本文を見る

類似資料: