連作障害の発病抑止の機作解明と拮抗微生物の利用

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連作障害の発病抑止の機作解明と拮抗微生物の利用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Mechanism of biological suppression of replant failure and the utilization of antagonistic microorganisms against Phytophthora blight of red pepper.
責任表示:
河口 定生(九州大学・農学部・助教授)
KAWAGUCHI Sadao(九州大学・農学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1989
概要(最新報告):
トウガラシは疫病に罹りやすく、多年に渡る栽培における連作障害が重大な生産制限因子になっている。本研究はトウガラシ疫病に対する土壌の発病抑止力の実態を解明するとともに、拮抗微生物による生物学的防除の可能性を明らかにすることを試みた。まず、トウガラシ主産地の疫病常習発生地域から採取した発病土壌および無病土壌について比較検討し、疫病の発生抑止には土壌の理化学的性質よりも微生物学的因子が深く関与していることが確かめられた。ついで、現地の状況に照らして4種の有機物施用によるトウガラシ栽培実験を夏期と秋期に行い、有機物施用による発病抑止効果は気温の低い秋期に高く、その種類としては稲ワラが最も高いことが明らかにされた。それで、発病抑止効果を示した土壌からトウガラシ疫病菌(Phytophthora capsici)に対して拮抗力の強い数種の微生物を分離し、その拮抗作用の態様を調べ、疫病菌の菌糸の変形、枯死、溶解、菌糸または遊走子のうへの寄生などを示すことが確認された。また、これら数種の分離菌株は、トウガラシ疫病菌で汚染させた土壌でのトウガラシ栽培試験において、強い発病抑止効果を示すことが実証された。さらに、その抑止効果は疫病菌に対する土壌の溶菌力と高い正の相関をもち、溶菌力の増大が疫病菌の密度を低下させ、発病抑止にきわめて有効であることを明確にした。また、溶菌力は接種菌および接種土壌のセルラ-ゼおよびβ-グルカナ-ゼ活性と高い正の相関を示すが、キチナ-ゼ活性とは相関を示さないことを明らかにした。一方、トウガラシ疫病菌の細胞壁はセルロ-スとβ-グルカンからなり、キチンはごく僅かしか含まれないことが確認され、上記の溶菌作用の機作を明らかにした。以上の研究結果より、トウガラシ疫病に対する溶菌作用の機作と有機物施用の効果の実態を明らかにするとともに、拮抗微生物による疫病の生物学的防除の基礎的知見が得られた。 続きを見る
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