ショウジョウバエ集団の適応進化に関する分子集団遺伝学的研究

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ショウジョウバエ集団の適応進化に関する分子集団遺伝学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Molecular population-genetic studies on adaptive evolution of Drosophila population.
責任表示:
向井 輝美(九州大学・理学部・教授)
MUKAI Terumi(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1988
概要(最新報告):
自然集団は平衡に達しているように見えるが、分子レベルでは中立的進化が、表現型レベルでは適応進化が徐々に進んでいる。本研究では、適応進化の分子的基礎を求めることおよび、適応進化と分子進化の接点を求める目的で研究を行い、下記の成果を得た。1.これまでの研究でキイロショウジョウバエの南北集団に生存力の遺伝分散に南高北低の勾配があること、南方集団に遺伝子型X環境の相互作用があることが発見されている。これらの差異の分子的基礎を得るために、小笠原父島集団と青森県弘前集団を選び、各集団より43本づつの第二染色体を抽出し、8種類の制限酵素と4種のProbeを用いてSouthern blot法で分析した。その結果、両集団共に多量の遺伝的変異がみられ、挿入、欠失が主としてnon-coding領域で多く起こっていることが判った。DNA断片の長さに関する多型、塩基座位に関する多型について、両集団に差は発見されなかったが、特異的挿入、欠失が、南方集団で北方より有意に高頻度で発見された。これらは生存力ポリジーンの特徴をもつ。2.aGpdh座で、重複が発見され、これが世界的に多型をなしていることが判明した。さらに日本の南北集団でこの遺伝子の三重構造が、二重、および原型と多型をなしていることが明らかとなった。3.米国のノースカロライナ州ローレー集団でIn(2L)t多型を利用し、生存に有利な突然変異がこの逆位内に起こり、その頻度が約18%まで上ったことを示すデータを得た。新しい方法を開発し、これを利用して得た結果である。4.トランスポゾンの転移率を精度高く推定することに成功した。1本の第二染色体より出発した多数の系統に自然突然変異を約400世代、自然選択圧を最小にして蓄積した系統を用いた。対象となったものは、copia、copia様因子412および176、hobo因子、I因子である。copia、copia様因子の転移率は極めて低いこと10^<-5>〜10^<-6>のオーダーであった。 続きを見る
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