わが国近代地理学思想形成における土着思想と外来思想

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わが国近代地理学思想形成における土着思想と外来思想

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Indigenous and Foreign Influences in the Development of Japanese Geographical Thoughts
責任表示:
野澤 秀樹(九州大学・文学部・教授)
NOZAWA Hideki(九州大学・文学部・教授)
野沢 秀樹(九州大学・文学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1988
概要(最新報告):
われわれの研究は、(1)インド・中国を含めた日本伝来の土着的地理思想と、(2)欧米に由来する地理思想とが、わが国近代地理学思想の形成にいかに係ってきたかを解明するところにある。(1)については、明治以降の科学的な近代地理学の発達の中で、忘れ去られてしまったものであるが、近年のヒューマニスチック地理学の隆盛とともに、この東洋的な地理思想が注目されるに至っている。わが国古来の地理思想の表現である「間」や「奥行」といった空間概念によって、日本のオリジナルな景観の深層の解読が可能となることが示された。また日本古代の景観構成において中国伝来の道教的要素の存在が指摘されるなどいくつかの興味深い知見が得られた。 (2)については、まず幕末から明治初期にかけてわが国に招聘された外国人教師や日本人渡欧者によって西欧流の地理学がもたらされた。前者における札幌農学校の影響が大きく、そこで学んだ新渡戸稲造・内村艦三・志賀重昂らは近代日本の地理学発達史においてきめわて重要な役割を演じた。その中で志賀は西欧の地理学思想を導入するとともに、日本の風景の中に日本的特徴を読み取ろうとし、われわれの(1)、(2)の課題を繋ぐ人物とみることもできる。新渡戸稲造は「郷土会」を通じて牧口常三郎や小田内通敏らの在野の地理学者を育て、これらの人たちは草創期の日本の人文地理学に大きな足跡を残した。このようにアカデミズム地理学成立以前のわが国地理学の存在が浮き彫りにされつつある。 明治末から大正の初めにかけてわが国のアカデミズム地理学が成立するとともに本格的に西欧の地理学が導入されることになった。1920年代から40年代にかけて日本の地理学の一大潮流をなした景観地理学研究はシュリューターを初めとするドイツ地理学の景観概念やサウアーを中心としたアメリカ文化地理学の影響を強く受けたのであった。 続きを見る
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