血管平滑筋細胞カルシウム動態連続観察法の確立とカルシウム制御異常発症機序の解明

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血管平滑筋細胞カルシウム動態連続観察法の確立とカルシウム制御異常発症機序の解明

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
金出 英夫(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987
概要(最新報告):
ブタ冠状動脈血管平滑筋細胞におけるB受容体刺激と血管弛緩, (Ca)iの関係について, 次の3点から検索した. 1.血管条片の張力と(Ca)i におよぼすB刺激薬イソプロテレノール(ISO)の影響. 左回旋枝の起始部より2cm部から極小輪状中膜標本を得た. これにCa指示色素フラ2/AMを取り込ませ, (Ca)iを連続測定した. 118mMK^+による(Ca)iの上昇と発生張力を100%と仮定し, K^+濃度に対する用量反応曲線を作製したところ, (Ca)iと発生張力は, ほぼ同一のS状反応曲線を示した. 118mK^+および60mMK^+拘縮の状態でISOを投与したところ, (Ca)iと張力の双方が低下した. 特にISO投与後1分間では, (Ca)iと張力は迅速かつ平行して低下した. 投与1分後には, (Ca)iは定常状態に達したが, 張力は持続的に低下した. 2.初代培養ブタ血管平滑筋細胞の(Ca)iに対するISOの影響. 同一豚の新鮮摘出冠動脈および大動脈より, 中膜平滑筋細胞をそれぞれ初代培養し, αおよびβ刺激に対する反応性(Ca)i変化の差異について検索した. (Ca)iの測定は, クイン2蛍光顕微鏡測定法を用いた. α刺激薬ノルエピネフリンは, 大動脈由来培養血管平滑筋細胞においては, 用量依存性(Ca)i上昇を引起こしたが冠動脈由来細胞には何の影響も与えなかった. ISOは, 大動脈由来細胞には何の影響も与えなかったが, 冠動脈由来細胞には, (Ca)i低下を引起こした. 3.冠動脈及び大動脈の中膜平滑筋精製膜標本について, 放射性リガンド結合試験を行ったところ, 冠動脈はβ, 特にβ_1優位であること, 大動脈はα優位であることが明らかとなった. これらの結果から, (1)ブタ冠動脈起始部は, 大動脈と比べて, β_1受容体優位であること, (2)冠動脈のβ刺激は, (Ca)iを低下させること, (3)この(Ca)i低下作用は, β刺激が引起こす冠動脈弛緩現象の早期部分の機序として主要なこと, が示唆された. 続きを見る
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