心不全における運動時の骨格筋栄養血流量調節に関する研究

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心不全における運動時の骨格筋栄養血流量調節に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
竹下 彰(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987
概要(最新報告):
心不全患者の易疲労性は, 骨格筋栄養血流量の低下に起因すると考えられている. 本研究の目的は, 1)心不全患者における運動時の骨格筋栄養血流量調節が正常者とどの様に相違するか, 2)心不全治療に用いられる代表的血管拡張薬であるカプトリルが, 運動時の骨格筋栄養血流量を改善するかどうか, を明らかにすることであった. 正常者(n=6)と心不全患者(n=8)を対象にして, 安静時及び3段階のhandgrip運動時において, 前腕血流量(FBF), 前腕動静脈O_2較差(AVO_2D)を測定し, 前腕O_2)uptakeを算出した(O_2uptake=FBF×AVO_2D). 心不全患者と正常者間では, 前腕血流量調節に次の様な相違を認めた. 1)安静時及び亜最大運動時には, 心不全患者のO_2uptakeは正常者のそれと同等であった. しかし, 正常者に比し心不全患者では, FBFが低下し, AVO_2Dが増加していた. すなわち, 心不全患者では, 血流量の低下をO_2取込率の増加で代償して, O_2uptakeを維持していた. 2)最大運動時には, 心不全患者のO_2uptakeは, 正常者に比し著しく低下していた. それは, O_2取込み率(AVO_2D)が亜最大運動時にすでに最大になり, それ以上増加しえなかったため, もはや血流量低下を代償できないことに起因した. カプトリル(25mg, 経口)により正常者では血圧変化がなかったが, 心不全患者では平均血圧が約10mmHg低下した. 正常者では, カプトリルにより, 安静時及び運動時のFBF, AVO_2D, O_2uptakeが変化しなかった. 心不全患者では, 安静時及び亜最大運動時のFBF, AVO_2D, O_2uptakeは変化しなかったが, 最大運動時のO_2uptakeはカプトリルにより有意に増加した. O_2uptakeの増加は, AVO_2Dの増加に起因した. この成績は, カプトリルが, 心不全患者の運動時の骨格筋栄養血流量を増加させることを示唆する. 続きを見る
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