血管内皮細胞由来の組織因子(トロンボプラスチン)の遺伝子クローニング

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血管内皮細胞由来の組織因子(トロンボプラスチン)の遺伝子クローニング

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
岩永 貞昭(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987
概要(最新報告):
VII因子は, 組織因子とともに, 外因系凝固反応の開始因子であるが, その活性化機序, 特に組織との分子間相互作用の様式は未だ殆ど明らかでない. その大きな原因の一つは, VII因子と組織因子の生体内での含量が, 他の凝固因子に比べて, 極端に低いからである. 本研究では, 血栓形成の本質を理解する上で不可欠な外因系凝固の開始反応機構を知る一歩として, VII因子精製法の改良を試み, 血中に極微量しか存在しないVII因子を高純度, 高収率で得る方法を確立した. 先ず, 常法により, ウシ血漿のビタミンK依存性凝固因子をBa吸着させたあと, DEAE-Sepharoseカラム, さらにBenzamidine-Sepharoseカラムで処理して, VII因子の粗画分を調製した. この画分には, 全体の約50%のプロスロンビンが混在しているが, 従来法はそれを除くため, さらにゲル濾過やポリアクリルアミドを用いた調製用電気泳動を利用している. しかし, 本実験で, そうした操作がVII因子の収率を減少させる原因となっていたことが分った. そこで, 我々はプロスロンビンと特異的に結合する黄色ブドウ球菌のスタフィロコアグラーゼ(SCと略)に着目し, SCをリガンドとしたAgaroseを作成した. その結果, このアフィニティクロマトにより効果的にプロスロンビンは除かれ, 最終的に15lの血漿から5〜10mgのVII因子を得た. この改良法は, 従来, 広く活用されているNemersonらのVII因子精製法の約5倍の収率を与えた. 次にVII因子の全アミノ酸配列をタンパク質レベルで解明する目的で, 精製標本をVIIa因子で活性化し, VII因子を構成するH鎖とL鎖を高速液体クロマト法で分別した. 目下, H鎖とL鎖について, その全配列を決定しつつあるが, 現在までにL鎖を構成する152残基のアミノ酸配列が明らかとなった. 続きを見る
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外因系血液凝固反応の分子機構 by 岩永 貞昭; IWANAGA Sadaaki
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