心筋のカルシウム過剰負荷と細胞障害との相関に関する研究

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心筋のカルシウム過剰負荷と細胞障害との相関に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
金出 英夫(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987
概要(最新報告):
〔I〕灌流ラット心臓の細胞障害と細胞質(Ca)iの関係を直接測定するために, Ca指示色素フラ2を用いる生体蛍光測定法を開発した. (1).Ca指示色素フラ2を取込ませる方法. ランゲンドルフ型灌流ラット心臓を, フラ2/AM(25μM)を含むCardioplegia灌流液を用いて, 37°C×60分間定圧灌流(1ml/min)し, 次いで, Krebs液で余分の色素を洗い出した. (2).心臓の心外膜表面蛍光測定は, 申請者の開発によるガラスファイバー法を用いた. すなわち同心円状ファイバーの内円を石英(径3.5mm)とし, 励起光340mmと380mmを交互に照射した. 外円をガラス(径7mm)とし, 510mmの蛍光を記録した. 340mm励起による510mm蛍光強度と, 380mm励起による510mm蛍光強度の比(340/380)を(Ca)iの指標とした. (3).フラ2を取込んだ心臓の特徴. (Ca)iが測定できる程度, すなわち340/380比情報を明らかに記録できる程度のフラ2を取込いだ灌流心臓の収縮力は, 色素を取り込まない対照心臓の収縮力の20%程度であった. 〔II〕フラ2を取り込ませた心臓を用いてCaパラドックス実験を行った. 無Ca液灌流開始直後から340/380比は徐々に低下し, 1分後には定常状態となった. フラ2を取り込ませない場合には観察できた, 無Ca期の拘縮は, フラ2取り込み心臓では観察されなかった. 無Ca灌流5あるいは10分後にはCaを再灌流すると340/380比は急激に上昇し, 約1分で一定値を示した. Ca再灌流後もフラ2投与群では, 静止張力の上昇(拘縮)が認められず, フラ2非投与群が著じるしい上昇(拘縮)を見せることと好対照を示した. フラ2投与群と非投与群におけるCPKの灌流液への逸脱程度は, 同じであった. フラ2を取り込んだ心臓のCaパラドックス実験から, Ca再灌流に伴ってCa流入があり, (Ca)iは急上昇すること, しかし, いわゆる静止張力上昇(拘縮)と心筋障害には直接関係が少ないことが示唆された. 続きを見る
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