食後一過性に増加する細胞増殖因子様活性の同定

閲覧数: 2
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

食後一過性に増加する細胞増殖因子様活性の同定

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
花井 一光(九州大学・理学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987
概要(最新報告):
ヒドラのシステムで酸性型線維芽細胞増殖因子(aFGF)と区別できない活性が食後慢性カニョーレより採取したラット脳脊髄駅中に10^7倍以上上昇することが明らかになった. この活性はヘパリンセファローズのカラムでaFGFと同じ振舞いを示し化学的に類似した物質であると考えられる. 一方牛脳より高度に精製したaFGFをラット脳室内に投与してやると一過的に摂食量は有意に減少した. また摂食調節の中枢であると考えられている視床下部外側野(LHA)のグルコース感受性ニューロンより多連電極を利用してその神経活動を記録してみると, 精製aFGFの投与によって強力な抑制がみられた. この抑制は30分後には自発的に解除された. これら一連の結果は, 脳内に多量にあるaFGFが摂食の調節に関与していることを示唆している. 食前・食後に採取した脳脊髄液をヘパリンセファローズのカラムで分画し, その細胞増殖因子活性を調べてみた. その結果, 食前・食後でaFGF活性(1M NaClで溶出される活性)は9.6倍, bFGF活性(2M NaClで溶出される活性)は8.5倍変化した. ヒドラのシステムでは10^7倍の変化が見出されるので, この差は細胞増殖因子活性はほとんどないが, ヒドラのシステムでは活性(R4抑制活性)を示すものがあることを示している. 一方精製aFGFをうトリプシンで処理してやると, 熱に対し安定な活性ペプチドが生成することがわかった. この活性ペプチドもやはりヘパリンセファローズのカラムに吸着し1M NaClで溶出され, aFGFと同じ振舞いを示す. 現在このペプチドをHPLCで精製し, その構造解析を進めている. ヒドラの化学受容システムについても, グルタチオン受容体には5種類以上あり, 細胞増殖因子はそれぞれを特異的に修飾することがわかった. また10^<10>倍にも達する増巾機構があるためにヒドラは非常に高感度に細胞増殖因子を検出できることがわかった. 続きを見る
本文を見る

類似資料:

2
無脊椎動物における味覚情報変換の分子機構 by 木島 博正; KIJIMA Hiromasa; 森田 弘道; MORITA Hiromichi
10
グルタチオンの電気化学的挙動とその定量への応用 by 坂根, 康秀; 松本, 清; 和田, 浩二; 筬島, 豊; Sakane, Yasuhide; Matsumoto, Kiyoshi; Wada, Kohji; Osajima, Yutaka
2.
無脊椎動物における味覚情報変換の分子機構 by 木島 博正; KIJIMA Hiromasa; 森田 弘道; MORITA Hiromichi
10.
グルタチオンの電気化学的挙動とその定量への応用 by 坂根, 康秀; 松本, 清; 和田, 浩二; 筬島, 豊; Sakane, Yasuhide; Matsumoto, Kiyoshi; Wada, Kohji; Osajima, Yutaka