先天性機能異常XII因子とフィブリノーゲンの構造解析

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先天性機能異常XII因子とフィブリノーゲンの構造解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Structural studies on Functional Abnormality of Factor XII and Fibrinogen.
責任表示:
伊藤 明夫(九州大学・理学部・助教授)
ITO Akio(九州大学・理学部・助教授)
宮田 敏行(九州大学・理学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1988
概要(最新報告):
先天性機能異常を示すフィブリノーゲンNagoyaの構造解析を行なった。先ず、フィブリノーゲンNagoyaを還元下でSDS-PAGEを行なった結果、正常のものと同じ分子量をもつAα、Bβ、γ鎖3本のバンドに加えて、異常分子では分子量49,500のγ鎖と思われるバンドを生成した。そこで、γ鎖を調製し、臭化シアンによる断片化とリシルエンドペプチダーゼ消化を併用しつつ異常ペプチドを検索した。その結果、HPLC上で正常ペプチドとretention timeの異なるペプチドCN6K2を見し出し、そのアミノ酸配列を調べたところ、フィブリノーゲンNagoyaでは、γ鎖のGln-239がArgに置換していることが明らかとなった。以上の結果から、フィブリノーゲンγ鎖のGln-329はフィブリンモノマーの重合に必須なアミノ酸基と推定した。 1984年、吉岡らによって発見された異常IX因子Kashiharaは、Ca^<2+>共存下でXI因子による活性化が起きない。この異常分子のトリプシンペプチド地図を正常分子と比較した結果、T-19-20'と名付けた異常分子由来のペプチドは、相当する正常分子由来のペプチドT-19-20とはHPLC上での溶出時間が異なった。そこで、そのアミノ酸配列を決定したところ、正常ペプチドT-19-20のNH_2ー末端から2番目のVal残基がPheに置換されていることが明らかとなった。このVal残基は、セリンプロテアーゼチモーゲンの間では極めて保守性が高い。従って、IX因子KashiharaがXI因子によって活性化されない原因は、IX因子のXIa因子による切断部位のArg-180-Val-181周辺が、Val-182→Phe置換によって高次構造変化を起こしたためと推定される。 続きを見る
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