脳内ヒスタミンH_1受容体による摂食調節機構の解析

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脳内ヒスタミンH_1受容体による摂食調節機構の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Modulation of feeding behavior through brain histamine Hl-receptor
責任表示:
Kazuma Fujimoto
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1988
概要(最新報告):
視床下部の摂食調節機構の神経回路網にはヒスタミンH_1受容体の存在が確認されているが、その摂食調節機構への関与は不明である。今回は、脳内特に視床下部H_1受容体の生理的摂食調節に関与する可能性及びその機序について検討した。H_1受容体拮抗薬を脳内ヒスタミン濃度の高い明期に第3脳室内に投与すると量反応性に摂食が誘発された。この作用はH_2受容体拮抗薬では認められなかった。視床下部諸神経核内への微量注入実験で、作用発現には視床下部腹内側核(VMH)や室傍核(PVN)が関与していることが判明した。H_1受容体の摂食誘発作用はヒスタミンの濃度の低い時期での投与では認められなかった。視床下部におけるヒスタミンのレベルと摂食行動が鏡面像の関係にあることから考えても、脳内ヒスタミンが明期にラットの摂食行動をtonicに抑制していることが推察された。シナプトゾーム由来の神経性分泌ヒスタミンは、その特異的阻害薬であるαーfluoromethylhistidine(FMH)の前処置でほぼ完全に枯渇する。FMHの前処置でヒスタミンレベルを下げると、H_1受容体拮抗薬の摂食誘発作用は減弱した。FMHの前処置はH_1受容体拮抗薬によるVMHのglucose-responding neuronの活動の抑制も減弱した。この結果は、今回確かめられた脳内ヒスタミンの摂食調節作用はシナプトゾーム由来の神経性分泌ヒスタミンの作用であることを証明した。以上まとめると、神経性分泌ヒスタミンはH_1受容体を介して、VMHやPVNに満腹信号を送り、摂食抑制性に作用していることが判明した。 続きを見る
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類似資料:

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サル性行動の神経性・液性調節機構 by 粟生 修司; AOU Shuji
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