ヒト卵巣癌腹水中のマクロファージ由来の腫瘍増殖活性因子と抑制性因子に関する研究

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ヒト卵巣癌腹水中のマクロファージ由来の腫瘍増殖活性因子と抑制性因子に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
斎藤 俊章(九州大学・医学部・助手)
齋藤 俊章(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1988
概要(最新報告):
1.腹水中マクロファージよりの腫瘍細胞増殖抑制性因子に関する検討: 前年度までの研究で腹水中マクロファージ由来の増殖抑制性因子はポリペプチド或いは蛋白である事が確認された。本年度はこの因子の性格をさらに明確にした。研究方法としては前年度と同様にHuman Tumor Clonogenic Assay(HTCA)を応用して行なった。この腫瘍細胞増殖抑制性因子は70℃で完全に失活し、Hela細胞の増殖を阻害しなかった。抗TNF-α抗体を添加する事により腫瘍増殖抑制活性は拮抗された。しかし、他の抗体(抗TNF-β抗体、抗IL-I抗体)はこの因子の活性に影響を及ぼさなかった。抗TNF-α抗体による拮抗は抗体の量に依存していた。これらの事より腹水マクロファージより産生放出される腫瘍細胞増殖抑制性因子はTNF-αであると考えられた。腹水マクロファージからのTNF産生誘導はIFN-γ単独刺激で可能であったが、Lipopolysaccaride単独ではTNFの産生誘導は不可能であった。IFN-γを腹腔内投与した際の抗腫瘍効果をIn vitroで検討するため、HTCAに無処理の腹水マクロファージを封入し、腫瘍細胞と同時にIFN-γを作用させるとIFN-γの直接の抗腫瘍効果とマクロファージ産生TNFによる間接的抗腫瘍効果の両者の併用効果が観察された。IFN-γのみの直接効果、マクロファージ産生因子のみの効果に比し強い腫瘍細胞増殖抑制活性を示した。IFN-γと活性化マクロファージ培養上清を混合し、multiplicative analysisにより併用効果を検討するとsynergisticな効果である事が確認された。2.腹水中マクロファージ由来の腫瘍細胞増殖因子に関する検討。腹水中マクロファージの腫瘍細胞増殖促進作用は必ずしも再現性の高い現象ではなく、約60%の腹水マクロファージサンプルにしか有意の細胞増殖促進効果は認められなかった。約40%の腹水マクロファージ検体はHTCAにおいてHela細胞の増殖を促進した。しかし、Hela細胞は種々のGrowth factorに反応しない事より、未知の因子がHela細胞に働いたと考えられた。 続きを見る
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