胆汁酸ミセル溶液中におけるコレステロール溶存分布及びその分子活性ー胆石形成及び脂質吸収の機序に関する生理的意義ー

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胆汁酸ミセル溶液中におけるコレステロール溶存分布及びその分子活性ー胆石形成及び脂質吸収の機序に関する生理的意義ー

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
The distribution and monomer activity of cholesterol in micellar solution - its significance in gallstone formation -
責任表示:
CHIJIIWA Kazuo
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1988
概要(最新報告):
胆石成因の解明のため、胆汁中における胆汁脂質濃度、コレステロール(CH)の溶存分布形式やその分子活性及び胆汁蛋白濃度と、CH結晶析出時間(NT)との相関を検討した。CH系肝石症患者と肝胆道系疾患以外(主に胃癌)で開腹術を施行した際、胆嚢胆汁を採取し、37℃に保ち、以下の2種類の濾過胆汁を用い実験した。(1)0.22μm濾過膜でCH結晶を除いた胆汁を比較した。この濾過胆汁中の胆汁脂質(胆汁酸、CH、燐脂質)の濃度、CH飽和度及びCH分子活性を、胆石症と肝胆道系疾患以外の患者で比較すると有意差は存在しなかった。総胆汁蛋白濃度にも有意差を認めなかった。一方、NTは胆石症において有意(P<0.05)に短縮していた。(2)CHの運搬体の一つであるvesicleが、ミセルと比べ、大きさ及び分子量が10〜20倍である事を利用し、分子量30万cut-offのXMー300濾過膜を用いると、より大きいvesicleが除去されると考え、この濾過が与える影響を検討した。有胆石群及び無胆石群で、XMー300濾過胆汁のNTを比較すると、濾過により胆石症のNTは延長し、2群間で有意差が消失した。この濾過操作により、胆石症胆汁中のCHと燐脂質は、コントロールと比較し、多量cut-offされ、CHで有意差を認めた。胆汁酸の濾過率は同程度であった。胆汁蛋白濃度は、2群間で有意差は存在しなかったが、胆石症においてのみ、XMー300濾過で有意に減少した。vesicleやや糖蛋白が除去又は減少した結果と考えられる。各々の濾過胆汁中のCH分子活性は、胆石の有無を識別できなかった。結論:(1)総胆汁蛋白濃度でなく、XM-300にて除去される蛋白が、NTを促進させる。(2)胆石症患者の胆嚢胆汁中には、CHを有意に多く含むvesicleが存在し、このvesicleの除去によりNTの延長を認める。(3)CH分子活性は、CH飽和度と同様、胆石の有無を識別できる脂標にはならない。 続きを見る
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