癌細胞における増殖抑制因子の純化とそれによる癌細胞の増殖機構の解析

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癌細胞における増殖抑制因子の純化とそれによる癌細胞の増殖機構の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
中野 修治(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1988
概要(最新報告):
造腫瘍性を有するV79細胞の培養上清中には、低分子と比較的高分子の増殖制御因子があるが(Cancer Research 46:4431.1986)、この中の低分子の物質を種々のクロマト操作で純化し、一つは分子量2,000の熱に不安定、トリプシンで活性増強されるオリゴペプチド前駆体で、正常・悪性細胞を問わず効果があるので、これらに共通した増殖制御プロセスに働く制御因子であることが判明した(Cancer Res・48.3737.1988)もう一つの低分子のものは物理化学的にチミジンであることを証明した。果たしてチミジンは密度阻止の状態で濃度が立ち上がり部分的に増殖抑制に係わっていることをチミジンキナーゼ欠損株を用いた実験で証明した。(論文提出中)。一方、分子量約20,000の制御因子はその後の研究で以下の事が明らかになった。1)熱、酸、トリプシンに安定でキモトリプシンで部分的に失活し、ジチオスレイトール(DTT)にて殆ど影響を受けないため、シングルチェインのポリペプチドである。2)上皮系、間質系を問わず種非特異的でヒト癌細胞にも効果を有し、その作用は可逆的である。3)これに反し、ひと線維芽細胞には全く効果ないため、腫瘍特異的である。4)既知のサイトカインであるTCF-βや腫瘍壊死因子(7NF)とも物理化学的にも生物学的にも全くことなる。5)単層培養でも軟寒天培養でも増殖抑制を示す。これらの結果、この物質は全く新しいタイプのサイトカインであり腫瘍増殖制御因子(Tumor Growth Regulating Factor.TGRF)と命名した。(Proc.Am.Assoc.Cancer Res.29:225.1988)。現在、大量培養によりこの物質を大量に精製しアミノ酸分析による一次構造の解析を行っている。 続きを見る
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