近世哲学における普遍学の構想とその中世後期知識論との関連についての研究

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近世哲学における普遍学の構想とその中世後期知識論との関連についての研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
根井 豊(九州大学・教養部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1988
概要(最新報告):
本研究の計画は、1.デカルトにおけるMathesis universalisとライプニッツにおける△cientia universalisの形成の方法論とそれらの学的基礎づけを解明し、そこから2.普遍学の構想を通して顕わにされる近世知識論の特徴を明らかにし、併せて3.中世後期知識論の状況を探り出し、近世哲学と対比されるべき問題点を整理することであった。1.と2.に関しては、デカルトの『精神指導の諸規則』やライプニッツの『結合法論』において、普遍学が「単純なもの」の析出と、それら相互の「必然的結合」の関係を通しての総合という方法において、構想されていることが明らかにされた。しかしそれらは未だ初期的な考案に他ならず、それらの構想が結実するものとして、ア.ルノーとニコルによる『ポール・ロワイアル論理学』が研究の主目標として新たに現われることとなった。従って本研究に引き続くものにおいては、とりわけ『ポール・ロワイアル論理学』に関する研究が展開される予定である。また3.に関しては、近世において存在一般が一義的な知の対象とされる普遍学の構想に対して、その基盤を与えるべき概念として、ドゥンス・スコトゥスにおける「存在の一義性」の概念が注目されるに至った。しかしこの概念はまた、アリストテレスートマスにおける「存在の多義性」の概念との対比において解明されるべき多くの問題を残すことになった。「存在の一義性」と「存在の多義性」を巡る中世後期の問題状況との関連において、近世哲学との連続と非連続の両側面が明らかにされる見通しがつけられた。とりわけ、中世哲学における「存在の一義性」と近世の普遍学の中心概念である「知の一義性」との表裏一体をなした関係は、解明されるべき多くの微妙な問題を、今後の課題として、また本研究の成果として、与えることになった。 続きを見る
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