放線菌の致死性プラスミドの機能を抑制する因子とその作用機構

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放線菌の致死性プラスミドの機能を抑制する因子とその作用機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Depression of Lethal Activity of Plasmid in Streptomycetes
責任表示:
緒方 靖哉(九州大学・農学部・教授)
Ogata Seiya(九州大学・農学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1988
概要(最新報告):
PockプラスミドpSA1.1を保有するStreptomyces azureus PK100a株の胞子形成率はpSAプラスミド非保有株PKCやpSA非保有株PK100Cの10^<-5>以下であった。この抑制を回復させる物質を広く検索したところ、50μg/ml前後の濃度で平板培養上の胞子の色が確認できる10^<-3>以上の比率に上昇させる物質としてL-Cys、D-Cys、Bacitracin(BC)、Glutathione(GL)を検出した。これらの物質は野生型株PKO、PKC、PK100C株の胞子形成、気菌糸生育を促進した。また、BCは液内培養菌体の生育を促進した。特に、BCのPKO株とPK100a株由来の胞子形成回復株PK100asに対する気菌糸伸長効果が最も顕著であり、無添加対照の3倍以上になった。BC対するPKO株とPK100as株が類似挙動を示したので、両菌株の性質を比較したところ、PK100as株はPKO株と同様pSA組込み配列を保有するようになり、PKO株と同じように欠損ファージSAt2産生を伴う自然誘発性のpockを形成するなど、PKO化の傾向を示した。この結果はまたpSAプラスミドが染色体組込み配列から生じ、再び染色体に組込まれ、またプラスミド化することを示している。L-CysとD-Cysにはチオストレプトン増産傾果があり、この増産効果は、チオストレプトンの構成成分にCysが含まれ、また構成成分の4個のthioazole環残基がCysに由来することによると考えられた。以上の結果を総合して、L-Cys、D-Cys、BC、GLは、細胞を活性化して、細胞分裂、形態分化および抗生物質産生能を高めることで、pSA1.1の致死作用を陵駕し、胞子形成やチオストレプトンの産生を促進すると推測した。 L-Cys、D-Cys、BC、GLと類似の効果が認められる物質を産生するStreptomyces cyaneus等の放線菌を数株検出したが、物質の同定には至っていない。しかし、本研究で使用した方法は細胞分化及び抗生物質の産生を促進する物質の優れた検索法になると確信した。 続きを見る
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