新しいホットバンド分光法の開発と電子励起状態研究への応用

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新しいホットバンド分光法の開発と電子励起状態研究への応用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
小柳 元彦(九州大学・理学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987
概要(最新報告):
現在までに実行され, 得られている成果は次のとおりである. (1)数年前にわれわれが手がけていた極低温剛体中の近接した電子状態をもつ分子の振電バンド微細構造解析への熱パルス解析法を発展させ, いくつかのカルボニル分子にこれを適用し, いくつかの未知のまゝ残っていた問題を解決した. その1つはキサントン分子のT1,T2励起三重項の間の相互作用の問題を解明したことである. 実験の結果と理論計算を組み合せて, 三重項状態の間のスピン相互作用の効果と溶媒分子間力効果を数値的に見積ることできた. 2番目はP-ベンゾキノンなどのケトン類のりん光状態にヒートパルス分光法を適用した場合の結果である. 分子やかけるパルス巾によって測定にかゝる振電構造に明らかな相異が現われてくるが, 振電相互作用や分子構造に関して, いくつかの新しい知見が得られている. 3番目の成果はベンズアルデヒド類の励起三重項の振電構造に関んするものである. これらのりん光励起T←Sスペクトルはかなり複雑な振電バンドパターンを示しており, その通常の解析は一般には不可能である. 温度変化の実験と理論計算を組み合せることによって, いくつかの未知部分の解明が出来るようになった. 近々, この問題はもう少し総合的に取扱う予定であるが, 目下の所, これに関しては1つの論文を作成している. これまで記してきたものはいずれも極低温中のものであったが, 77〜100Kでのアントラキノン三重項状態の研究も行っている. (2)気相や液相中のベンゼンのホットバンド分光はUV/IRを含めていくつか試みているが, はなばなしい成果は得られていない. 原因は, 予想に反して, シンケンスバンドの効果が大きいためである. 光的に励起されていないので, この点はある程度は仕方がないとしても, 選ばれたベンゼンの対称性が高すぎるのも問題であるようである. ピラジンやビアセチルに対象をのばして, 綜合的に再検討中である. 続きを見る
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