真核細胞生物のトランスポゾンの転移機構及び発現調節

閲覧数: 6
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

真核細胞生物のトランスポゾンの転移機構及び発現調節

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Mechanisms of Translocation of and Gene Regulation by Transposable Elements in Eukaryotes
責任表示:
西郷 薫(東京大学・理学部・教授)
SAIGO Kaoru(東京大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1988
概要(最新報告):
トランスポゾン転移実験に関しては、当初計画どうりコピアに外来性イントロンを挿入し、P因子発現ベクターにつなぎ、ショウジョウバエ個体内に導入する実験を繰り返し行った。しかし安定な形質転換体が得られず期間内に目的を達成できなかった。今後の更なる検討が必要である。尚、コントロール実験では、高頻度で形質転換体が得られている。トランスポゾンによる宿主遺伝子の発現調節に関しては、以下に示すような多くの重要な知見が得られた。1.アナナスショウジョウバエで複眠形成異常を特異的にかつ高頻度で引き起こすトランスポゾン、トムの構造を決め、その本性を明らかにした。トムは、297、17.6に非常によく似たLトロトランスポゾンであり、ATATを唯一の標的配列として染色体上を転移する。2.0m遺伝子座の一つ0m(1D)locusには、ホメオボックスをもった新しい形態形成遺伝子(0m遺伝子)が存在している。3.0m遺伝子の3′非翻訳領域には、トム挿入のホットスポットがあり、ここにトムが挿入すると、そのエンハンサー作用により隣接した0m遺伝子が活性化され、複眼奇形が生じる。4.0m遺伝子の活性化の程度は、挿入したトランスポゾン、トムのコピー数に比例し、0m変更の発現点は、眼の成虫原基の尾部側に移行する。5.アナナスショウジョウバエの0m(1D)locusは、キイロショウジョウバエでは、Bar locusに対応し、Bar変異株では、重複している。Bar変異の表現型は、0m(1D)変異とほとんど同じである。6.キイロショウジョウバエのBar遺伝子も単離し、オメオボックスを同定した。60アミノ酸のうち59個がアナナスショウジョウバエと同じであった。7.Bar遺伝子及び0m(1D)遺伝子は、3つのCODING EXONを持っており、それぞれ542、603アミノ酸からなるポリペプチドをコードしている。今後残りの24の0m遺伝子座も単離し、そこでのトムと遺伝子との相互作用を調べる予定である。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

2
アサガオのトランスポゾンTpnの構造と機能 by 仁田坂 英二; NITASAKA Eiji
12
線虫C.elegans神経系の分子遺伝学 by 大島 靖美; OHSHIMA Yasumi
2.
アサガオのトランスポゾンTpnの構造と機能 by 仁田坂 英二; NITASAKA Eiji
12.
線虫C.elegans神経系の分子遺伝学 by 大島 靖美; OHSHIMA Yasumi